デスクトップPCのサブマシンにも最適
5万円とお手頃でWin 10 Pro搭載、4096階調筆圧でイラスト制作するなら何かと便利な8型タブレット「raytrektab RT08WT」おすすめの使い方
2021年02月06日 09時00分更新
ドスパラのクリエイター向け8型タブレット
「raytrektab RT08WT」は、ドスパラが販売する8型Windowsタブレットだ。
さまざまなジャンルのPCを販売する同社の製品の中でも、制作向けの「raytrek」シリーズに位置付けられる本機。今回は、その仕様や特徴から、「向いている用途」を探ってみる。
主なスペックはCeleron N4000、8GBメモリー(DDR4)、128GB SSD、8型ディスプレー(1200×800ドット)など。OSにはWindows 10 Pro(64bit)を採用し、インターフェースとしては、給電に対応するUSB3.2 Gen1 Type-C端子×1、音声入出力端子(3.5mmミニジャック)×1のほか、128GBまでに対応するmicroSDスロットをそなえる。また無線通信規格はIEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 5.0に対応している。
サイズはおよそ幅210.0×奥行き124.5×高さ9.6mm、重量がおよそ434g。これは、すこし飲んだ500mlペットボトルや、中身を入れた状態の長財布などに近く、常に携帯するのに向いた仕様だ。
最大の特徴は、ワコムの「Wacom feel IT technologies」に対応したデジタイザー「raytrektab Stylus S2」を同梱する点。さらに、イラスト制作用のソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT DEBUT」をバンドルし、追加投資ナシで本格的なイラスト制作環境が実現する。
raytrektab RT08WTはどんな人におすすめ?
ここまで紹介した特徴からraytrektab RT08WTの魅力をまとめると、大きくは「安価である」「軽量である」「本格的なイラスト制作に対応できる」「Windows 10 Pro(64bit)を搭載している」の4つになると思う。
「安価」と「本格的なイラスト制作」のバランスをとった結果として、ディスプレー解像度やCPUの処理性能など、よりハイエンドなマシンと比べれば犠牲になっている部分はあるが、そこは4万9800円(税抜き)という価格とトレードオフであり、そこまでのスペックは必要なく、導入コストを抑えたいというユーザーにとってはメリットでもある。
raytrektab RT08WTの魅力から、どんな使い方ができるかを3パターン考えてみた。
クリエイター向け打ち合わせ用マシン
趣味や仕事で日常的にイラスト制作をしているユーザーが、主に打ち合わせなどに携行するマシンとして使用する。
打ち合わせの中でイメージをすり合わせたり、ラフスケッチを描いて見せたりする用途に用い、自宅に帰ってからはラフスケッチをデスクトップPCに取り込んで清書できる。4096段階の筆圧検知を活かして、現場である程度まで作り込むこともできる。
クリエイター向けの「保険」マシン
434gという軽さを活かし、「いつでもカバンに忍ばせておくマシン」として活用する。500mlのペットボトル1本よりも軽く、ほとんど負担にならないが、いざというときは、急ぎの制作物のチェック、メールの返信、赤入れ、ちょっとして手直しなどに活用できる。
クリエイターの仕事は、締め切り間際では急な対応を迫られる可能性もあるもの。使うかどうかにかかわらず、いつでも持ち運ぶことで、急場をしのげるといったこともあるだろう。こういった用途はiOSやAndroidを採用するタブレットでも代用できるが、Windows機をいつでも持ち歩いているという安心感がある。
デスクトップPCと併用するサブマシン
主に自宅環境で、4Kディスプレーを接続したCore i7機やCore i9機、Ryzen 9機を使っているユーザーが、サブマシンとして使用する。
raytrektab RT08WTが標準搭載するWindows 10 Pro(64bit)を活かし、ウェブサイトの制作時など、旧Internet Explorerをエミュレートして、プレビューする用途に使ったり、一度手元のraytrektab RT08WTで簡単なラフを作ってから、デスクトップPCに取り込んで清書をするなど、フレキシブルな使い方ができる。
自宅の中を持って歩くにも苦にならない重量とサイズなので、ソファにもたれてラフを作り、ある程度まで進んでからデスクトップPCに移行するなど、ユーザーによって使い方は無限大だ。
イラスト制作にかかわるなら「あって損はない」マシン
raytrektab RT08WTの魅力から、想定できる使用シーンを考えてみた。これらをミックスさせて、シーンに応じて使い分けられるポテンシャルを持ったマシンというだけでも、価格分の価値はあると思う。
この価格でWindows 10 Pro(64bit)を搭載しつつ、4096段階の筆圧検知に対応し、追加投資ナシでイラスト制作に対応できるという点は、クリエイターかどうかは抜きにして、パソコンとしても魅力的だ。
デジタイザーに対応するWindows機を探している人、携帯用のWindowsマシンを探している人は、ぜひ購入の候補に加えてほしい。
raytrektab RT08WTの主なスペック | |
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CPU | Celeron N4000 (1.10~2.60GHz、2コア/2スレッド) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 600 |
メモリー | 8GB DDR4 |
ストレージ | 128GB SSD |
ディスプレー | 8型(1280×800ドット)、マルチタッチ対応、アンチフレア保護フィルム貼り付け済み |
インターフェース | USB 3.2 Gen1 Type-C、マイク入力・ヘッドフォン出力(3.5mmミニジャック)、microSDスロット |
通信規格 | 無線LAN (IEEE802.11ac/a/b/g/n)+Bluetooth 5.0 |
サイズ/重量 | およそ幅210.0×奥行き124.5×高さ9.6mm/約434g |
OS | Windows 10 Pro(64bit) |