Zホールディングス(以下、ZHD)とヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)は1月19日、「2023年度100%再エネチャレンジ」と題した取り組みを実施すると発表。2023年度中に、データセンターなど事業活動で利用する電力の100%再生可能エネルギー化の早期実現を目指すと宣言した。
100%再生可能エネルギー化を目指す多くの企業が2040年、2050年という達成目標を掲げるなか、Yahoo! JAPANは約3年という短期間での目標達成を掲げた。
また、ZHDグループは、事業活動で利用する電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標とした、国際イニシアチブ「RE100」に早期加盟を目指しており、100%再生可能エネルギー化の実現に向け、2021年度中にグループとしての中長期目標を発表する予定とのこと。
経済産業省は、2020年12月に関係省庁と連携して「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を策定した。また、環境省では「地球温暖化対策の推進に関する制度検討会」が実施されるなど、企業における気候変動問題への取り組みも重要視されている。
ZHDグループはこれまで、持続可能な社会の実現に向けて従来気候変動問題への取り組みを推進するとともに、事業活動にともなう環境負荷の低減に積極的に取り組んできた。Yahoo! JAPANでは、利用するデータセンターのエネルギー使用効率の改善、供給電力を100%再生可能エネルギーでまかなう米国データセンターの建設など、気候変動の緩和に対する取り組みを実施してきた。
現在、Yahoo! JAPANが事業活動で利用する電力のうち、95%がデータセンターで利用されているという。同社は今回発表した取り組みで、供給電力を100%再生可能エネルギーでまかなっている米国ワシントン州のデータセンターにくわえ、福岡県北九州市のアジアン・フロンティア、福島県白河市の白河データセンターのほか、事業活動で利用する電力の100%を2023年度中に再生可能エネルギーに変更するとのこと。