高速I/F搭載でもコスパ◎のMAG Z490 TOMAHAWKで趣味も仕事も大満足

約15万円でゲームから動画配信、ビデオ会議まで幅広く使えるMSIコンセプトPCを組んでみた

文●石川ひさよし

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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LANもUSBも次世代の20Gbps級規格を搭載

続いては機能面。次世代インターフェース対応を見ていこう。

「MAG Z490 TOMAHAWK」の主なスペック
対応ソケット LGA1200
チップセット Intel Z490
フォームファクター ATX
メモリースロット DDR4×4(最大128GB)
対応メモリークロック DDR4-4800(OC)~3000(OC)、DDR4-2933~2133
拡張スロット PCI Express 3.0 x16×2(x16/x4)、PCI Express 3.0 x1×2
ストレージインターフェース SATA3(6Gbps)×6、M.2(PCIe3.0x4/SATA)×2
ネットワーク 2.5Gb LAN(Realtek RTL8125B-CG)、1Gb LAN(Intel I219V)
サウンド 7.1ch HDオーディオ(Realtek ALC1220-VD1)
リアインターフェース USB3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB3.2 Gen2 Type-A×1、USB3.2 Gen1 Type-A×4、USB 2.0×2、PS/2×1、HDMI×1、DisplayPort×1、S/PDIF×1、オーディオ端子×5
M/B上インターフェース RGB LEDのヘッダー×2、RAINBOW LEDヘッダー×2、USB 3.2 Gen1 Type-Cヘッダー×1、USB 3.2 Gen1 Type-Aヘッダー×1、USB 2.0ヘッダー×2、Thunderboltヘッダー×1など

 スペック表を記載したが、ここで分かるとおり目玉のインターフェースは3つある。ひとつは2.5GbE。昨今では1GbEを超える速度のインターネット回線も増えてきている。10GbEでLANを組むのはまだ機器が高価で難しいが、2.5GbEはそれよりも安価でステップアップに最適と見られている。これに対応していることはゲーマーにとって心強いだろう。また、1GbEで当面運用するというのであれば、定番のIntel I219Vチップも搭載しているので、こちらを使えば安心感が得られるだろう。

本製品は2.5GbEを搭載しておりネットワークの高速化が可能だ

 2つ目はUSB 3.2 Gen2x2 Type-C。本製品はUSB 3.2 Gen2 Type-Cは非搭載(Type-Aは搭載)だが、代わりにUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cを搭載している。Gen2とGen2x2では転送速度が2倍違う。Gen2x2は20Gbpsだ。外付けUSB SSDの中には早くもこの次世代規格に対応した製品が登場している。もちろんストレージにおいてもっともスマートで高速なのはM.2 SSDで内蔵することだろう。しかし、複数台のPCでの共有やPCの移行など、内蔵では不便という時もある。外付けの高速インターフェースとそれに対応する製品は、PCをより快適により長く使いたいと願うならば搭載していたほうがよい。なお、Gen2x2はまだCPUやチップセットレベルでは対応していないため、本製品ではチップを追加している。こうした機能を搭載できるのは、エントリー向けでは難しく、メインストリームの中でも比較的上位に位置する本製品の魅力と言える。

USB 3.2 Gen2x2

 USBは比較的進化の早いインターフェース。現在主流のUSB 3.2 Gen1(5Gbps)やGen2(10Gbps)の次はUSB 3.2 Gen2x2(20Gbps)の時代がやってくる

 3つ目はThunderboltヘッダー(MSI表記ではTBTコネクタ)。Thunderboltを追加搭載するためのヘッダピンだ。最近ではIntel製CPUを搭載するモバイルノートPCでThunderbolt 3/4はごく当たり前に搭載されるようになってきた。転送速度が40Gbpsの超高速インターフェースで、USB4の規格に内包されると言われている。加えて、液晶ペンタブレットはもちろん、最近ではType-C対応のディスプレイも登場しており、そうした機器を接続する際にも用いられる。本製品はこれに対応するヘッダピンを搭載しているので、別途アドオンカードを装着すればThunderboltを利用可能になる。カードの追加搭載が必要なので利用するしないはユーザーしだいだが、USB4時代も使い続けるつもりならば、将来への備えとしてこれがあると心強い。

クリエイティブ業務を中心に利用される40GbpsのThunderbolt。本製品はこのインターフェースを追加搭載できる備え(写真のJTBT1ヘッダー)ができている

 ほか、本製品のゲーミング向けなのでビデオカードを搭載するPCI Express x16スロットが金属カバー「PCIe Steel Armor」で補強されている。ゲームだけでなく、最近ではビジネスでもビデオカード上のGPUが活用される時代だ。そうしたビジネスで活用されるGPU機能の多くは、メインストリームよりも上のクラスになるので、やはりクーラーの重量がありスロットに負担をかけるので、こうした補強はマザーボード選びのポイントだ。

PCIe Steel Armor

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