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プロが扱う機材と同等の性能を再現し、どこでも本格的な作業ができる

画像・動画編集も快適! 4K対応でデスクトップ向け第10世代Core i7+RTX 2080 SUPER搭載の17.3インチノートPC「DAIV 7N」

文●周防克弥 編集●市川/ASCII

提供: マウスコンピューター

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画像・映像編集もストレスなく快適にできる!

 次は、実作業を行なって使用感をチェック。今回は、写真編集ソフトの定番「Adobe Photoshop」(バージョン22.1.0)、と「Photoshop Lightroom Classic」(バージョン10.1)、動画編集の定番「Adobe Premiere Pro」(バージョン14.7.0)、フリーで利用できる動画編集ソフト「DaVinci Resolve 16」(バージョン16.2.7.010)で動作を確認してみた。

 まずはPhotoshopの動作を確認した。2400万画素のデジカメで撮影し、Photoshop Lightroom Classicで出力したPSD16bit形式のファイル(ファイル容量約140MB)を開き、操作感を確認してみた。PhotoshopはGPUへの依存が低く、あまりスペックは要求されない。また動作のほとんどがCPUで処理され、GPUのアクセラレーションが機能するのは、一部の新しめのフィルターとプレビュー時の処理だけだ。

意図的に背景ぼかしを作ることのできるプレビュー時の作成には、GPUのOpenGLアクセラレーションが有効に機能する。プレビューの作成は素早く、スライダーでぼかし量を変えても瞬時に反映される

レンズ補正は、GPUのハードウェアアクセラレーションが機能しないため、歪曲収差の補正を行なうと、画面の書き換えが目で追えるくらいの速度に。これでも十分に高速な処理が行なわれている

 こちらの「レンズ補正」ではGPUのハードウェアアクセラレーションが機能しないため、歪曲収差の補正を行なうと、画面の書き換えが目で追えるくらいの速度になる。GPUはほぼ動作せず、CPUパワーでゴリ押ししている感じだ。画面書き換えが目で追えるくらいだが、実はこれでも十分に高速な処理が行なわれている。ミドルレンジのPCなどの場合、プレビュー表示の完了までに一息つけるくらいの重い処理となる。この結果を見る限り、操作や確認の妨げにならない程度の速さで処理できていることがわかる。

100%以上の拡大率にして細部を確認するだけでも画面書き換えの負荷は高く、GPUの使用率が上がる。だが、表示範囲を変えてもマウスの動きはスムーズで、ストレスフリーの状態で作業に集中できる

 100%以上の拡大率にして細部を確認するだけでも画面書き換えの負荷は高く、GPUの使用率が上がる。しかし、マウスでドラッグして表示範囲を変えてもマウスの動きにすんなり追従し、まったくストレスを感じないで作業に没頭できた。

 Photoshop Lightroom Classicは、主にRAW形式で撮影したデータをPSDやJPEGといったファイル形式に変換したり、色調整や変形などの基本的な処理もできるソフトだ。今回は2400万画素のデジカメで撮影した500枚のRAWデータから、補正などを行なわず、ストレートにPSD16bit形式とJPEG形式(最高画質)で書き出す時間を計測、および編集時の操作感をチェックした。

 500枚のRAWデータからPSD16bit形式への書き出しに要した時間は、約5分55秒。CPUは常時100%の使用率になっていて、ストレージの書き込み待ちも起きてない。JPEG(最高画質)への書き出しは約5分35秒で、こちらもCPUは100%の使用率でGPUはほぼ動いてない。

 書き出し速度はかなり早く、さすがはデスクトップ用のCPUを積んでるだけのことはある。また書き出しだけでなく編集作業でも優秀だ。Lightroom ClassicはPhotoshop同様にあまりGPUの性能を使わないが、プレビュー確認を素早く行なうことができる。

 Lightroom Classicでのプレビューは、効果をいろいろ変えて確認しながら進めることが多く、マウスでスライダーの操作をするのにどれくらい素直に追従するかで作業効率は大きく変わる。だが、DAIV 7Nはわずかな数値の変更も素早く反映されるので、気持ちよく作業を進めることが可能だった。また、ディスプレーがAdobeRGB比100%の高色域に対応していて、なおかつ最終確認までできるため、とても効率よく作業を進めることができる。

CPUの使用率は、書き出し開始してすぐに100%まで上昇し、書き終えるまでそのままだ。ストレージアクセスは波があるがCPUの処理待ちは発生していない

Lightroom Classicでは、Photoshopで最終処理を行なうための基本となるファイルを書き出す作業が多く、細部の確認も念入りに行なう。拡大表示でのスクロールやプレビュー表示ではGPUが機能的に動作し、快適な作業が可能だ

変形作業などの大まかな作業もLightroom Classicで行なうことが多い。パースの補正や魚眼レンズの歪曲収差を補正して超広角にするなどの作業も、補正量を調整しながら確認する地味な作業だが、DAIV 7Nの処理性能があれば細かい補正量調整もプレビュー表示が早く、快適に処理できる

 Premiere Proは、定番ともいえる動画編集ソフトだ。今回はデジカメで撮影した約30秒の動画を複数つなげて約10分の動画を作成し、MP4形式で書き出す時間を計測した。フルHDで撮影した素材からはフルHDの動画を、4Kで撮影した素材からは4K動画を書き出している。作成した動画はエフェクトなどを使用せずにそのままつなげただけのものだ。書き出し時の設定はPremiereにプリセットされているYouTube用の書き出し設定を利用し、ファイル形式だけMP4形式に変更して書き出しを行なった。

 結果、4Kでの書き出しにかかった時間は約3分20秒で、フルHDでの書き出しは約1分15秒ととんでもない速度での書き出しができている。エフェクトなどを一切使用していないとはいえ、かなりのスピードだろう。

CPUの稼働率は20%程度、GPUは60%くらいの稼働率でGeForceのハードウェアアクセラレーションが効果的に機能しているのが、タスクマネージャーから見て取れる

カットの合間にエフェクトを組み込み、プレビューを確認するもコマ落ちせずにスムーズに再生される。これならロケや出張など出先での動画編集も難なくこなせそうだ

 最後にチェックしたDaVinci Resolve 16は、フリーで使用できるBlackmagic Designの動画編集ソフト。より高度な編集は有償版が必要だが、カット編集や色調整などは無償版で利用できる。こちらでも約30秒の動画をつなげて約10分の動画を作成、プリセットされているYouTube用の設定でファイル形式をMP4形式に変更し、4KとフルHDでそれぞれ書き出しにかかる時間を測定した。

 4Kの書き出しには約7分56秒、フルHDの書き出しは約4分52秒と、こちらもかなり早く処理ができている。Premiereに比べるとGPUアクセラレーションの効き具合がちょっと低めではあるが、処理能力としては十分な性能を持っている。

CPUの稼働率は書き出し開始直後から100%まで上がり、GPUは20%くらいの稼働率だ。GPUよりもCPUへの負荷が高いが、Core i7-10700の性能は高いため、4K書き出しでも再生時間より短く処理できている

色調整やエフェクトを行なってのプレビュー確認作業も重さを感じず、快適に作業できる

 作業内容は軽めの処理が中心だが、快適そのものだった。性能はまんまデスクトップPCで、まったく不満を感じない性能を持っている。これだけの性能を持っていて、かつどこにでも持ち出して同じ環境で作業ができる点は、仕事で映像を扱う人にはかなり魅力的に映るだろう。

 折りたたみ収納が可能なノートPCで、プロが扱う機材と同等の性能を再現できるのが魅力のDAIV 7N。プロのメインマシンとして十分に利用できるほか、趣味で映像を扱う人にもオススメできるモバイルワークステーションだ。

(提供:マウスコンピューター)

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