18万円台で240fpsゲーミングもOK!RTX 3070搭載「PG-MQ」は高コスパでねらい目
フルHDはもちろんWQHDゲーミングも快適!
前世代からの3D描画性能の向上が確認できたところで、実ゲームの性能をチェックするため、定番の「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で各解像度のスコアを計ってみた。なお、グラフィック設定はすべて「最高品質」に設定してある。
フルHD解像度(1920×1080ドット)で高いスコアを出しているのはもちろんだが、4K解像度でも10000以上のスコアを出しているのはさすがのパフォーマンスだ。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上で「非常に快適」判定になるため、4Kでもそれを優に達成していることになる。
フレームレートは、平均がフルHDで162fps、WQHD(2560×1440ドット)で128fps、4Kで74fps。RPGであることを鑑みれば、高解像度でも十分すぎる数値といえる。最低フレームレートを見ると、4Kでは27fpsと少々落ち込み気味ではあるものの、ほとんどの場面で不満のないパフォーマンスを実現するだろう。
次は実際にゲームをプレイしてみた際のフレームレートを、「CapFrameX」を使用して計測。平均フレームレートと、最小フレームレートの代わりとなる99パーセンタイルの数値をグラフにした。
まず、人気のFPSバトルロイヤルゲームである「Apex Legends」でのパフォーマンスをチェックした。今回はグラフィック設定で負荷が最大になるよう設定。オフラインでの検証ということもあり、実際のオンライン対戦よりも負荷が軽くなることを鑑みて、一般的に想定されるグラフィック設定より高めに設定した。そのうえで、射撃訓練場において一定のコースを移動した後に「バンガロール」のスモークの中に入り、そこでスモークが晴れるまで待つという一連の行動をとった時のフレームレートを計測している。
フルHDのフレームレートでは、平均で260fpsに達し、低くても160fpsほどは出ている。WQHDで平均205、4Kで平均117と、高解像度でも高フレームレートを維持しており、かなり快適にプレイできることがわかる。
FPSなどのゲームでは画質よりもフレームレートを重視した設定にすることが多いため、今回のテストより若干グラフィック品質を落とすことが想定される。それなら144Hzはもちろん、240Hz以上の高リフレッシュレートなゲーミングディスプレーを使用しても、その恩恵を十分に享受できるだろう。
次に、「フォートナイト」でパフォーマンスを計っていこう。フォートナイトではAPIをDirectX 12に設定し、描画負荷を最大に設定。NVIDIAが用意したカスタムマップの「RTX Treasure Run」の一定コースを周回した際のフレームレートを計測した。RTX Treasure Runは、レイトレーシングのエフェクトなどが多く盛り込まれ、RTX 30シリーズのパフォーマンスを試すのに最適なマップといえる。
今回フォートナイトでは、レイトレーシングなしとレイトレーシングあり(レイトレ―シングの品質設定は最高)のフレームレートを計測してみた。なお、AIによって高解像度時のフレームレートを向上させるNVIDIAの「DLSS」はオフにした数値になる。
結果を見ると、フルHDであれば平均200fpsを発揮。4Kでも60fpsと、十分にプレイアブルな値といえる。レイトレーシングをオンにした場合はさすがに厳しい結果になっているが、DLSSをオンにすることで、4Kレイトレーシングありも25fpsほどまで向上した。
競技性を重視して遊ぶなら、フルHD~WQHD程度で快適なプレイができそうだ。また、クリエイティブモードなどでグラフィック品質を高くして遊びたい場合は、4Kの高解像度でも遊べるだろう。ただ、レイトレーシングを最高品質で活用するのは少々厳しそうなので、ここは設定をいじるなど工夫は必要になるかもしれない。
なお、今回のフォートナイトは少々負荷が高めの設定だ。昨今人気のFPSには軽量なタイトルも多いので、「VALORANT」など1fpsの差が勝敗を分けるようなeスポーツ系タイトルについても、かなりの高fpsを発揮できるだろう。
20万円切りとは思えない衝撃の良コスパ
上位GPU狙いの人も今一度検討してみては
PG-MQのゲームパフォーマンスは、18万円台という価格帯において、少し前では考えられないレベルの高さだ。昨今人気のFPSゲームなどは、フルHD解像度で非常にすべらかな高fpsプレイができ、景色を楽しみたいオープンワールドのRPGなどでは、解像度をWQHDにするなど、よりグラフィック品質にこだわった設定でも快適に遊べるだろう。
さすがにリアルタイムレイトレーシングや4K以上の解像度でのゲームプレイとなると、上位のRTX 3080やRTX 3090には及ばないところもあるが、そもそも4Kのディスプレーなどもまだあまり普及していない現状、敢えてそこにこだわらないのであれば、ゲーミングPCとしての性能は十分以上といえる。
ゲーマーの中には、「どうせ買うなら最高スペックのモデルを!」という気持ちを持っている人も少なくはないと思うが、いま一度冷静に考えて、コストとパフォーマンスのバランスで選ぶなら、PG-MQは間違いなく魅力的な1台だろう。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
デジタル
老舗BTOメーカー「STORM」の工場に潜入! Crucial正規代理店の高品質PCのこだわりを聞いた -
デジタル
「VALORANT」が150fps以上で動いて11万円台! コストバランス抜群でPCゲーム入門機にもアリな「PG-FT」をレビュー -
デジタル
GeForce RTX 3080搭載PCをSTORMの工場で自作体験! アスキーのゲーム担当、配線の職人芸に圧倒される -
デジタル
ストーム、AMD Ryzen 5搭載ミニタワーゲーミングPC「PG-IK」 -
デジタル
ストーム、GeForce RTX 3060 Ti搭載のゲーミングデスクトップPC6モデル -
デジタル
Ryzen 7 5800X&RTX 3080搭載!アスキー×STORMコラボの最強ゲーミングPCが編集部にやって来た -
デジタル
16万円台で240Hzゲーミングやレイトレも!RTX 3060 Ti&Ryzen 5 5600X搭載「PG-UM」をレビュー