スッキリとしたデザインで「ちょうどいい」サイズ感
お手頃価格でも愛着をもって使えそうな7型Androidタブレット「LAVIE Tab E」の魅力をチェック
7.0型のAndroidタブレット<LAVIE Tab E>
NECパーソナルコンピュータの<LAVIE Tab E(TE507KAS)>は、Android OSを採用するモデルとしては数少ない、7.0型ディスプレーを採用するタブレットだ。
お手頃感の高い価格が魅力で、「大きな金額はかけたくないが、タブレットがほしい」「ガラケーと組み合わせて使える気軽なタブレットを探している」といった需要にはピッタリの製品。また、7.0型タブレットが手にしっくりくるという人にとっては有力候補となり得る1台だ。今回は、その特徴や使用感を紹介する。
“使える”スペックに、スッキリとしたデザイン
まず手に持って感じるのが、そのスッキリとしたデザインだ。
前面はスピーカーとフロントカメラ、背面はリアカメラと、上下のライン、LAVIEのロゴのみがデザイン要素。装飾が少なく、シーンを選ばずに使える外観に仕上がっている。
重量はおよそ236gで、サイズはおよそ幅102.9×奥行き176.3×高さ8.3mm。スマートフォンと考えれば大きすぎるが、タブレットとしては最小クラスのサイズだ。
この重量感、サイズ感は、片手でラクに保持でき、ジャケットのポケットなどにも収まる。フットプリントはシステム手帳ほど、薄さは6型クラスのスマートフォン程度と考えてもらうとわかりやすい。
ボタン類は、右側面に電源ボタンとボリュームボタンのみを搭載している。電源ボタンのみ、表面が細かいギザギザになっており、手探りでボタンがすぐにわかるようになっている。近頃、電源ボタンもボリュームボタンも細長くて、大きさも近く、手探りではすぐにどちらかわからない製品も多い。この辺りは、さすがの気配りだ。
低価格帯のタブレットでは、筐体にポリカーボネートなどの樹脂素材を使うことも多いが、<LAVIE Tab E>はしっかりとした金属の筐体だ。
これによって、ほどよい重量感が与えられ、モノとしての魅力が高まっているのがポイント。片手で持ったときの「ちょうどいい感じ」は愛着が持てそうだ。
スペック的には、Android 9.0、MediaTek MT8321(1.3GHz/4コア)、2GBメモリー、32GBストレージ、7.0型LED IPSディスプレー(1024×600ドット)などと、低価格のタブレットとしては標準的。
さすがに、イラスト制作ソフトを使った画像制作やハイエンドなグラフィックのゲームプレイなどには適さないが、ブラウジングやメール、書類への情報入力やテキスト作成、YouTubeなどでの動画視聴といった作業をする分には、問題なくスムーズに動作するだろう。
128GBまでのmicroSDカードに対応
「LAVIE Tab E」は、128GBまでのmicroSDに対応している。
本体のストレージ容量が32GBとやや少なめなので、使い方によっては、microSDでの増設も検討しよう。
microSDスロットはピンで取り出す仕様で、手では開けられない。一度差し込んで、そのまま本体ストレージに近い扱い方をするのが基本になるだろう。
128GBのmicroSDを使えば、本体ストレージとの合計で、150GB近い容量が確保できるので、使っていて容量が足りなくなるということは、ほぼないと想定される。
製品のタイプ的には、高解像度の画像や映像をたくさん保存するといったケースは少ないように思うが、たとえば、特定の業務や趣味に関するデータは必ずLAVIE Tab Eに保存し、アーカイブしておくといった場合にも、十分対応できる仕様となっている。
オーディオに関しては、3.5mmオーディオミニジャック経由での有線出力と、Bluetooth 4.0での無線出力に対応する。
ヘッドフォンやワイヤレスイヤフォンを接続して、動画配信サイトやビデオ・オン・デマンドサービスを楽しむといった使い方もできる。イヤフォンやヘッドフォン端子も、ワイヤレスやUSB Type-C接続が主流になりつつある昨今、3.5mmオーディオミニジャックのおかげで前から所有している機器を接続できることに魅力を感じる人もいるのではないだろうか。
カメラはイン/アウトに搭載
カメラは、イン/アウトともに有効画素数200万画素のCMOSセンサーカメラを搭載している。また、それぞれ固定フォーカス仕様で、特定の何かにフォーカスを合わせて、背景をぼかしたりといった高度なことはできない。<LAVIE Tab E>のカメラは、ハイエンドなカメラユニットと比べれば、できることは少ない。しかし、実際の使用感としては、日照条件のいい日中で、屋外での撮影なら、被写体も鮮明に写る。会議などでホワイトボードに書かれた内容を撮影しておいたり、何かの記録用に写真を残しておくといった用途であれば、存分に活用できる。
<LAVIE Tab E>という選択肢
タブレットが平均的に高機能化する中、低価格で買いやすいタブレットを購入する際は、「どこを割り切って、どこにこだわっているのか」という選び方が必要になる。
<LAVIE Tab E>はリーズナブルな価格ながら、愛着を持って使えそうな上質なデザインと、頑丈な筐体、日常的に使いやすいスペックなど、国内PCメーカーならではの「押えるところはしっかり押える」といった考えが反映された製品だ。
なるべく価格を抑えて、スマートフォンよりも大きなディスプレーサイズで漫画を読んだり、YouTubeで動画を観たりするようのタブレットがほしいという人は、<LAVIE Tab E>を検討してみてはいかがだろうか。