FAV gamingのsako選手と検証!v6プラスでオンラインゲームを試す
v6プラスでオンラインゲームが動かないのは本当か? その実態を探るべく、FAV g
aming所属のプロeスポーツプレイヤーであるsako選手とアスキー編集部でタッグを組み、v6プラスの通信環境でゲームプレイを試す連載をスタートする。まずは連載に至るまでの課題や検証環境について説明する。
v6プラスでオンラインゲームが動かないのは本当か?
IPv4とIPv6のインターネットを意識せずに接続できるJPNE(日本ネットワークイネイブラー)の「v6プラス」。ネットの遅さに辟易していたユーザーも、v6プラス対応のインターネット接続サービスを導入すれば、高速で快適なネット環境を実現できるはずだ。
しかし、v6プラスの導入を検討する上で、ユーザーがもっとも心配になるのは、いま使っているアプリケーションがそのまま動くのか?という問題だ。特に快適なオンラインゲーム環境を求めてv6プラスを検討しているユーザーからすれば、自分がやりたいオンラインゲームが動かないというのはかなり致命的だ。実際、v6プラスに関するSNSを見ると特定のゲームが動かないといったツイートを見かけることがある。
果たしてv6プラスで動かないオンラインゲームはあるのか? そもそもv6プラスはIPv6とIPv4を併用するための技術なので、IPv6に対応していなくても、IPv4で通信する。実際、PlayStation4やNintendo Switchなどのゲーム機は公式にはIPv6に対応していないが、ほとんどのオンラインゲームは問題なく動作する。
では、どのゲームタイトルはプレイできて、どれが動かないのか? これはゲームタイトルごとに検証してみるしかない。実際、2018年11月にはインプレスの「Game Watch」の記事(「【特別企画】JPNEの高速回線サービス「v6プラス」でのPS4オンラインプレイを検証」「【特別企画】「v6プラス」でのNintendo Switchオンラインプレイを検証」)では、以下のタイトルが問題なくプレイできることが検証されている。
「スプラトゥーン2」
「マリオカート8デラックス」
「マリオテニス エース」
「スーパーマリオパーティ」
「ファンタシースターオンライン2クラウド」
「Minecraft」
「フォートナイトバトルロイヤル」
「DARK SOULS REMASTERED」
しかし、これ以外でもごく一部でプレイできない場合は存在するらしい。そこで、アスキー編集部でもv6プラス環境でオンラインゲームをプレイする連載を始めることにした。複数のゲームタイトルを用意し、普通にプレイできるのであれば問題なし。もしうまくプレイできない場合は、JPNEにも協力をお願いして、検証することにした。
オンラインゲーマーの夢環境「v6プラス」とは?
とはいえ、編集担当はB2B畑でゲームの素養がまったくない。そのため、ゲームタイトルの選択や実際のプレイはアスキー編集部の八尋隊員にお願いすることにした。プロトコルには明るいがゲームに詳しくないオオタニが、ゲームに詳しいがプロトコルには明るくない八尋選手に、今回の企画に関してやりとりすることにした。
オオタニ:そもそもv6プラスって知ってた?
八尋:うちで『v6プラス』ってサイトやってますよね。正直、技術的なところはよくわからないんですが、ゲーム担当なのでsakoさんのv6プラス動画は釘付けになりました
sako家に噂の安定・快適ネット回線「v6プラス」を導入してみた【わかりやすく解説】
オオタニ:オンラインゲームやってると、安定した回線は夢だもんね。
八尋:そうなんすよ。いくらPCが速くても、遅い回線だとやっぱりコマ落ちするのでストレスになるし、実際に勝率にも影響するんですよね。だから動画の『ガチで体感 勝率アップ』はめちゃくちゃ刺さるんです。
オオタニ:v6プラスを使えば、混んでいるPPPoEじゃなくて、IPoE使ってるし、回線自体も大容量になるしね。
八尋:でも、v6プラスでゲームが動かないってあるんですか?
オオタニ:そもそもゲームが動かないって、無線LANの通信不良、ISP側の速度制限などいくつかの理由があるけど、v6プラスでゲームが動かない理由としては、v6プラスで採用するMAP-E方式だと、IPv4のグローバルアドレスを複数ユーザーで共有しちゃうんだよね。同じIPアドレスでありながら、複数のユーザーの通信が分離できるのは、使っているポートが異なっているからなわけで……。
八尋:はあ……。
オオタニ:だからIPv4アドレスを占有したり、利用するポートを固定するアプリケーションは動作できないんだよね。具体的にはサーバーやネットワークカメラ、VPNゲートウェイを公開したりする場合にポートが限られる等限定的になったり、ピアツーピアでノード同士が通信する場合はごく一部の相手の環境により、うまく動かないことになる。もちろん、Webサイトを見たり、動画を視聴する際は、まったく問題ないし、そもそも特定の送信元ポートを要求するオンラインゲームなんてほとんどないわけで……。
八尋:言ってることが半分くらいわかってないんですが、とにかくプレイしてみればいいんですね。
オオタニ:よろしくお願いします!
超高速なv6プラス回線、映えるゲーミングPC、そしてプロのeスポーツプレイヤー
ゲームプレイヤーを調達してきたので、次はv6プラス環境の調達だ。残念ながら編集部にはv6プラスのインターネット接続環境がない。そこでJPNEの協力を得て、溜池山王のJPNEオフィスに設置されたv6プラスのネットワークをお借りすることにした。ちなみにこの回線は一般のユーザ同様に通常の光ファイバーのフレッツ回線で、ホームゲートウェイとイーサネットケーブルでこのPCにのみ直結しているので回線を専有でき、スピードも期待できる。
また、「やっぱり記事は映えだよ!映え!」という編集のわがままで、ディスコティックな光を放つデスクトップPCや応答速度の速いゲーミングディスプレイ、快適なプレイを約束するゲーミングチェアまで一式そろえてもらった。尽力してもらった広告営業には、ここでお礼をしておきたい。
さらに、八尋のオンラインゲームの対戦相手として、なんとeスポーツチーム「FAV gaming」のsako選手が参戦してくれることになった。格闘ゲーム部門に所属するsako選手は、2013年にCAPCOM公式世界大会「CAPCOM CUP」優勝で初代世界王者になっており、今も「ストリートファイターV アーケードエディション」のジャパン・eスポーツ・プロライセンスを保有する。JPNEがFAV gamingのスポンサーということもあり、自宅はv6プラスのインターネット接続環境となっており、今回の企画にお付き合いいただけるとのこと。こちらに関しても、sako選手と関係者にお礼をしておきたい。プロのプレイを間近で見るという意味でも楽しそうな企画になりそうだ。
超高速なv6プラスのインターネット回線、映えるゲーミング環境、そしてプロのeスポーツプレイヤーとまさに最高の環境が整った。実際のゲームタイトルに関しては、以下の4つのゲームタイトルになった。
「ストリートファイターV」(カプコン)
「Dead by Daylight」(Behaviour Interactive)
「Fall Guys」(Devolver Digital)
「Minecraft」(マイクロソフト)
ストリートファイターVはもちろんsako選手の試合でのプレイタイトルであり、回線の品質が特に重要になるためにセレクト。「Dead by Daylight」と「Fall Guys」はうまく動かないというツイートがあったゲームのうち、特に八尋がオススメのタイトル。そしてMinecraftは動かないという声が多かったタイトルになる。
いよいよ取材当日。アスキー編集部のメンバーは溜池山王のJPNEオフィスに向かい、機材搬入とセッティングを済ませることに。会議室の机にデスクトップPCやモニター、ゲーミングチェアを備え付け、「持ってくるときにじろじろ見られた」(八尋)というアケコン(アーケードコントローラー)をつなぐ。蛍光灯の明かりがあるから会議室に見えるが、電気を落とせば立派なネトゲー環境だ。
プレイの前に、まずはネット環境を検証することに。速度測定サイトとしてメジャーになったFast.comで調べると、いきなり700Mbpsというとんでもない速度が表示される。ちなみに我が家のインターネットは28~30Mbpsなので、25倍近く速いことになる。物理的に光ファイバ回線を占有しているのはもちろん大きいが、PPPoEのオーバーヘッドがないv6プラスのスループットがいかんなく発揮されているというのも高速な理由だろう。
次回は、さっそくこの最高の環境を用いて「ストリートファイターV」をプレイしてみる。お楽しみに。
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