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Seagate、企業のデータを有効活用するオブジェクトストレージソフトウェア「CORTX」などを発表

2020年09月25日 15時30分更新

文● ASCII

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 Seagateは9月24日、オープンソースのオブジェクトストレージ・ソフトウェア「CORTX」など新たなソリューションを発表した。

 Seagateとしては初となる年次イベント「Datasphere」の一環として発表されたもので、体系化されていない企業データの急増に対して信頼性の高いデータ管理イノベーションを提供し、データから多くの価値を引き出すためのソリューションとしている。

 CORTXはハードウェア非依存かつ100%オープンソースベースのオブジェクトストレージ・ソフトウェア。開発者やパートナーが大容量に最適化されたデータストレージ・アーキテクチャーにアクセスすることを可能にする。ユースケースとしてAIや機械学習、ハイブリッドクラウド、エッジ、ハイパフォーマンスコンピューティングなどが含まれる。

 CORTXはコミュニティーとともに開発されており、アーリーアダプターは発売に先駆けてテストを開始。一例として、フランスの原子力・代替エネルギー庁(CEA)は数年前から開発版をテスト。英国原子力公社(UKAEA)やトヨタ自動車、富士通などもアーリーアダプターに参加している。

 CORTXのコミュニティーは大容量オブジェクトストレージを実現するために協働するオープンソースの研究者や開発者のグループで、GitHubにてダウンロードおよびコラボレーションを行なう。Seagateでは、コミュニティーのために全ての機能セットとロードマップを備えたオープンプラットフォームを提供。

 また、CORTXを展開して大容量に最適化された独自のプライベートストレージクラウドを構築可能とする統合型ストレージインフラストラクチャー「Lyve Drive Rack」も発表さえれた。オープンで柔軟性が高く、経済的で迅速なオブジェクトストレージの導入を実現する。エンクロージャの容量は1.34PBから提供され、Lyve Drive Rackおよび20TBのHAMRドライブは12月頃に出荷される予定。

 パブリッククラウドのハイパースケール・ストレージのコスト削減には大容量デバイスのコスト効率に依存するが、CORTXとLyve Drive Rackによって同じ機能と経済的利点を企業に提供するとしている。

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