ログから気づきを得られる設計は◎
計測した睡眠の記録は、スマートフォンにインストールした「HUAWEI Health」アプリから確認できる。同アプリ起動後に、「ヘルスケア」タブにある「睡眠」を選択すれば、同期されたデータが連携され、記録していた内容が表示される仕組みだ。なお、アプリ内で表示される日本語は片言ではなく、違和感のない文章で正しくローカライズされており、ストレスを感じることなく運用できたと思う。
計測した睡眠のデータは、「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」に、目が覚めてしまっている時間帯を加えた4段階で表される。さらに数値で表された評価点も添えられるため、客観的に自身の睡眠の質の評価がわかるわけだ。
また、たとえ睡眠データを計測できる機器でも、こうした「データだけ」が表示される場合には、そこから自分の状態を読み解かなくてはならなくなる。睡眠のログを自身で分析するのはまず困難であり、スマートウォッチにおける睡眠計測機能が、辛口に言って「計測できるだけで役に立たない」機能であることも少なくない。
しかし、HUAWEI healthの場合には、文章で一言アドバイスが添えられるため、どんな特徴があったのか、何を改善すべきなのかが分かりやすい。この点は評価したいポイントだ。
筆者の場合には、就寝時間が遅い、深い睡眠の割合が低い、などピンポイントの指摘が入った。その上で、週3回30分ずつの運動をしようとか、適切な食事をしようなどのアドバイスが表示された。流石に「寝る前にゲームアプリをしすぎだ」のような事実に対するお叱りを受けることこそなかったが、睡眠習慣を改善する上で、参考になる指摘は多かったと思う。
また、評価項目ごとに、平均値と比較した数値の大小も表示される。例えば、その日の深い睡眠の連続性が高いのかどうかなど、自力では気づきづらいデータを確認できる点で価値はある。
各項目が意味する内容は、タップして詳細を表示すると、その項目がどんな意味を有しているのかを確認できる。例えば、「深い睡眠の連続性」で言えば、睡眠の質の高さを意味するが、あまりに継続する場合は反対に病気の場合もあり得るといった内容がわかった。