パリにある鮮魚系ラーメン店『Kodawari Tsukiji』 にやってきた。
本店の『Kodawari Ramen』は2016年、サンジェルマンデプレ地区の中心部にあるレフトバンクにオープン。以来、数々の賞を受賞し、パリミシュランガイドにも掲載されている名店。前職はパイロットだったというフランス人店主が「美味しいラーメンを作りたい!」と思って始めたお店だ。
その2号店となった『Kodawari Tsukiji』は、ルーブル美術館の近くに店を構えている。
モナリザかラーメンかどちらにすべきか……もちろん両方満喫してしまおう!
『Kodawari Tsukiji』はその名の通り、日本の築地をモデルにして作られている。
店内はまるでかつての築地市場を思わせるような内装で、とても活気に溢れている。そこら中に発泡スチロールの箱が置かれ、大漁旗や日本語の看板がひしめき合い、さらに実際に録音したであろう市場の音がずっと流れている。
日本の食材があちこちに置いてあり、まるで本物そっくりな魚の食品サンプルまで置いてあった。床も水で濡れたように見せるなど、市場の雰囲気を再現している。
ここは本当にパリなのか? なんてカオスなんだ!
使用している鮮魚は、ほとんどが地元で獲れたのものだ。
新鮮なイワシ、鯛、オマール海老などを使い、6種類のラーメンや多数多くの一品料理など、パリとは思えないくらい驚くような日本料理を提供している。
鯛白湯ラーメン。
新鮮な鯛を贅沢にたっぷりと使い、5時間以上煮込んだ鯛白湯スープ。ちょこんと添えられた針生姜が味を引き締める。
東京にある鮮魚系ラーメンの名店『真鯛らーめん 麺魚』を彷彿させるような出来栄えだ。
ロブスターまぜそば。
豪快に混ぜてガッツリと食べられるまぜそばは、飲んだ後のシメにぴったりだった。
麺はなんと自家製麺!
小麦メーカーとともに小麦から栽培し、そこから粉にしていく。
可能な限り日本のやり方でやるというのがこの店のポリシーだ。
今、パリではラーメンがとても流行っている。
このお店が大繁盛してくれて、私はとても嬉しい。
すべてのメニューを食べるため、パリに滞在した3日間で3回も訪れた。なかなかに大変ではあったが、やると決心したからには仕方がない。
このためだけに、店の上にあるホテルに泊まったからね。
※本記事は本人からの許諾を取り、以下の英語ブログに最新情報を加え日本語に翻訳したものです
Kodawari Tsukiji in Paris, France
http://www.ramenadventures.com/2020/04/kodawari-tsukiji-in-paris-france.html
ブライアン・マクダクストン Brian Macduckston (ラーメンブロガー)
日本在住のラーメン大好きなアメリカ人。ラーメンを英語で発信するラーメンブログ「Ramen Adventures」は世界的な人気を獲得。2015年には書籍「最強アメリカ・ラーメン男 東京 極ウマ50店を食べる(K&Bパブリッシャーズ)」も刊行。現在はラーメン店の世界進出時のコンサル等も担当している。