5G対応ノートPCがはやくも登場!
サムスンの攻勢は留まらない
毎年9月にドイツ・ベルリンで開催されているテック系イベント「IFA」。2020年は新型コロナウィルスの影響を受け、9月3日~5日までオンラインカンファレンスを中心としたイベントとして開催された。サムスン電子は9月1日に「Unpacked Part 2」を開催し「Galaxy Z Fold2」を発表したが、9月2日にはスマートライフ系のカンファレンス「Life Unstoppable」を開催。5Gスマートフォンなどモバイル3製品を発表した。また9月3日にはインテルの新CPUに合わせ、5G対応ノートPCも発表しているので、本稿でまとめて紹介する。
Galaxy史上最安値の5Gスマホ「Galaxy A42 5G」
Galaxy A42 5Gは日本でも販売されているコスパ重視&若い世代をターゲットにしたGalaxy Aシリーズの最新モデル。スペックはまだ全容は明らかにはされておらず、現時点で判明しているのは6.6型ディスプレー、4眼カメラ(4800万+800万+500万+500万画素)、フロントカメラ2000万画素、5000mAhバッテリーなど。
本体デザインはディスプレー中央上部にフロントカメラを埋めこんだ水滴型ノッチを採用。背面は4つのカメラを正方形にまとめ、その下にフラッシュを搭載。4つのパネルを並べたようなカラー仕上げも特徴だ。発売は2020年11月、369ユーロ(約4万6000円)の予定。
なお、Galaxy AシリーズはAのあとの数値2桁のうち、10の桁が0から9まであり数字が大きいほうが上位モデル。また1の桁は「0」が2019年モデル、「1」が2020年モデルとなる。Galaxy A42 5Gは発売こそ2020年11月だが、2021年に向けたAシリーズの中位モデルとなる。ちなみにサムスンの現在の5Gスマートフォン最安値モデルは「Galaxy A51 5G」の479ユーロ(フランス価格、約6万円)。
Tiger Lake搭載で5Gモデム内蔵の2in1ノートPC
「Galaxy Book Flex 5G」
Galaxy Book Flex 5Gはサムスンの2in1ノートPCであるGalaxy Book Flexシリーズの最新モデル。インテルが9月2日に発表した第11世代Coreプロセッサー「Tiger Lake」を搭載する。ネットワークはWi-Fi 6に加え5Gに対応。本体にはGalaxy Noteシリーズと同じスタイラスペン「Sペン」を内蔵。Sペン用のノートアプリ「Samsung Notes」はスマートフォンとのデータシンクロにも対応、またWindows版のイラストアプリ「CLIP STUDIO PAINT」がバンドルされ期間限定で無料で利用できる。
スペックはCPUが第11世代Core i5/i7、メモリー16GB(LPDDR4x)、内蔵ストレージが512GB(NVMe)。ディスプレーは13.3型(1920×1080ドット)でタッチパネル及びSペンによる手書き対応。カメラは高画質1300万画素と、ディスプレー側に720pを搭載、指紋認証センサーも内蔵する。インターフェースはThunderbolt 4、USB 3.0、HDMI、3.5mmヘッドフォンジャック、UFS&microSDカードスロット、SIMカードスロット。5GはSub 6に対応する。バッテリー容量は69.7Wh。本体サイズは約304.9×202.3×13.3~14.9mmで、重さは約1.26㎏。
10.4型の低価格タブレット「Galaxy Tab A7」
Galaxy Tab A7は10.4型ディスプレー(2000×1200ドット)に、ドルビーアトモスも搭載したベーシック機能のタブレット。サムスンのタブレットもスマートフォン同様、上位モデルが「Galaxy Tab S」シリーズ、下位モデルが「Galaxy Tab A」シリーズとなる。Wi-Fiモデル(Wi-Fi 5)とLTEモデルの2種類が用意される。
チップセットはSnapdragon 662、メモリー3GBにストレージ32GBまたは64GB、800万画素カメラと500万画素フロントカメラを搭載、バッテリーは7040mAh。本体サイズは約247.6×157.4×7 mm。重量はWi-FI版が476g、LTE版が477g。価格はWi-FI版が223ユーロ(約2万8000円)、LTE版が287ユーロ(約3万6000円)。
21日間連続使用可能なリストバンドデバイス
「Galaxy Fit2」
Galaxy Fit2は1.1型(294×126ドット)ディスプレーを搭載するスリムなリストバンド型のウェアラブルデバイス。活動量計として運動量(アクティビティー5つまで対応)、心拍数、移動距離、消費カロリー、睡眠時間を計測できる。バッテリー容量は159mAhとなり、前モデル「Galaxy Fit」より約30%増量され連続利用可能日数も21日の伸びた。本体形状はバンドの中央に本体をはめ込むデザインとなり、リストバンド部分のカラバリが増えることが期待される。