「不動産テック×ブロックチェーン」LasTrust、リアルエステートオンライン、ゼロワが業務提携、実証実験開始。中古不動産トレーサビリティにブロックチェーン証明書利用へ
LasTrust株式会社
不動産インスペクションブロックチェーン証明書により中古不動産に安心を
ブロックチェーン証明書スタートアップ「LasTrust株式会社」(https://lastrust.io/ 以下LasTrust 、代表取締役:圷 健太/東京都文京区)は、「リアルエステートオンライン株式会社」(以下REO社、代表取締役CEO:川田剛/大阪府大阪市北区)、東北大学の研究から生まれた「ユーザ駆動型マッチング技術」スタートアップ「ゼロワ株式会社」(以下ゼロワ社、代表取締役:玉木靖子/酒井正夫/宮城県仙台市青葉区)と「不動産流通DX×ブロックチェーン」領域での提携、及び実証実験を開始いたしました
1.背景と目的
LasTrustは、ブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」を用い、証明の確かさをセキュアにデジタル化できるバリューをエンタープライズ向けに提供しております。
今回、「安心」「安価」な既存区分マンション取引のプラットフォーム及びDXソリューションの構築を進めるREO社、東北大学の個人データ保護/活用研究チーム(代表:酒井正夫・東北大学テータ駆動科学・AI教育研究センター准教授)も、分散コンピューティング技術の知見を提供し、国内初のインスペクションブロックチェーン証明書の実証実験を開始します。
2. 中古不動産のインスペクション証明書をブロックチェーンでデジタル化
売買の対象となる住宅の状態について正確な情報を理解したうえで、購入の意思決定や交渉ができるようにすることで安全に取引が可能になり、引き渡し後のトラブルを軽減する効果が期待できます。それら住宅の情報を専門家がまとめた調査書を「インスペクション証明書」と呼びますが、紙で発行・管理されているため、
発行・郵送コスト高
消失・紛失リスク
物件のオーナーが代わると物件の情報を引き継げない
などの課題があり、十分な機能を果たせていないのが現状です。
今回の実証実験では、インスペクション証明書の原本データをブロックチェーンに記録し、「ブロックチェーンインスペクション証明書」を発行することで従来の課題を解決し、下記の価値創造を目指します。
発行・郵送コストの削減
消失しない(原本がブロックチェーン上に残る)
オーナーが代わっても物件情報を引き継げる(ブロックチェーン証明書上に物件情報と権利移転情報を記録。トレーサビリティを実現)
3.実証実験の概要
本実証実験では、REO社が売買取引する際に提供する不動産インスペクション証明書を、LasTrust社の提供するブロックチェーン証明SaaS「CloudCerts」で電子化、運用・管理する実証実験を行います。東北大学の個人データ保護/活用研究チーム(代表:酒井正夫・東北大学テータ駆動科学・AI教育研究センター准教授)も、分散コンピューティング技術の知見を提供し、不動産トレーサビリティの更なる価値創造を目指します。
実証実験サービス:インスペクションブロックチェーン証明書サービス
対象:REO社ピーマン梅田店売買物件のインスペクション証明書
期間:2020年9月から二ヶ月間(予定)
REOが発行するインスペクション証明書をデジタル化
改ざん防止(ブロックチェーンの特性)
スマホ、PCで簡単にクラウド管理
インスペクション証明書の取り消し、再送付
1物件に対する複数回のインスペクション証明
タイムスタンプ(発行履歴の記録)
複数の不動産物件保有者のインスペクション証明書の管理
4.ブロックチェーン技術を利用するメリット
インスペクション証明書に限らず、あらゆる証明書のデジタル化にブロックチェーン技術を利用するメリットがあります。
紙の証明書は原本性を維持するために「ハンコの押印」や、「透かし技術を利用した特殊紙」など、アナログな 手間ととコストが発生しています。
jpgやpdfといった画像ファイルでデジタル化した場合は、印刷費、郵送費の削減は可能ですが、同時にソフトで簡単に編集(改ざん)ができてしまうため、原本として利用できるシーンに限りがあります。
しかしブロックチェーン証明書は、
分散台帳技術に裏打ちされた「耐改ざん性」
分散ネットワーク(パブリックブロックチェーン)に記録することによる「原本の長期保管」
プラットフォームなどの環境に依存しない「アクセシビリティ」
他サービスへの「接続性」
に優れているため、証明書をセキュアにデジタル化できるだけでなく、ブロックチェーン証明書を基盤にしたDXの取り組みを実現できます。
4.会社概要
[LasTrust株式会社】
【リアルエステートオンライン株式会社】
[ゼロワ株式会社]