このページの本文へ

やはりテレビは売れていた、新4K/8K衛星放送の機器が500万台を突破

2020年09月02日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

新しく買うなら、新チューナー搭載機を

 今回の発表において、CATV受信用の新チューナー内蔵セットトップボックスが、月間出荷台数としては、過去最高となる6万9000台に達していることが注目される。だが、これは、3月以降、前年割れが続いており、その反動と見ることもできる。

 新型コロナウイルスの感染拡大以降、戸別訪問の機会が減少していたため、新チューナー内蔵セットトップボックスの提案が低迷。それが、7月に入って、戸別訪問活動が再開されたことが影響していると捉えることもできそうだ。

 むしろ、もともとテレビ放送の受信は、全国規模でみると、アンテナでの直接受信が6割、CATVでの受信が4割と言われており、そこから逆算すれば、CATV受信用の新チューナー内蔵セットトップボックスの出荷台数はもっと増加していいともいえる。

 もうひとつの注目点は、外付け新チューナーの出荷台数が、低い水準で留まっているということだ。2020年7月もわずか1000台の出荷に留まっている。

 外付け新チューナーは、2018年12月の新4K8K衛星放送の開始以前に販売されていた同放送に対応したチューナーを搭載していない4K対応テレビに接続するものだ。

 同協会によると、2020年7月までに販売された新チューナーを搭載していない4K対応テレビは643万台に達しており、4K対応テレビへの外付けチューナーの接続率は3.8%に留まる。

 だが、ここでも4K対応テレビを、新たに新チューナー搭載4Kテレビに買い替えたり、外付け新チューナーの代わりに、新チューナー搭載録画機を購入して、これを4K対応テレビに接続したりといった動きがある。販売店にとっても、単価が低い外付け新チューナーを販売するよりも、新チューナー搭載録画機や新チューナー搭載4Kテレビを販売したほうが、販売単価が大きく上昇するということも背景にありそうだ。

 今後も、外付け新チューナーの販売台数の増加はあまり見込むことができないかもしれない。だが、新チューナー搭載録画機を含めると接続率は12.1%、新チューナー搭載セットトップボックスを含めると27.4%に達しており、一応の接続率に到達していると判断できるかもしれない。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン