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PCゲームを始めたい人にもオススメの1台

パワーと圧倒的静音を実現させたゲーミングPC<Legion T550i>がいいぞ!

文●林 佑樹(@necamax) 編集●八尋/ASCII

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<Lenovo Legion T550i>

 レノボ・ジャパンのゲーミングパソコンブランド<Legion>は、定期的なモデルのアップデートを行っているが、最新の<Lenovo Legion T550i>(以下、<Legion T550i>)は、なかなかに極まっている。ゲーミングを余裕でこなす高性能と、ゲーミングパソコンには欠かせない冷却を高次元で実現しているのだ。

 <Legion T550i>にはいくつかのバリエーションが用意されているものの、ケースと冷却システムはほとんど共通しており、どのバージョンを選んでも静音性能を享受できる。では、騒音をほとんど気にせず遊べる<Legion T550i>を早速チェックていこう。ちなみに<Legion T550i>は、レノボによるゲーミングパソコン×サブスク「スグゲー」のラインナップにも含まれているほか、ゲームプレイ兼仕事用メインマシンとして使うためのOfficeソフト付属モデルも用意されている。

 <Legion>シリーズは、初期から持ち運びや、ちょっとリアパネルにアクセスしたいときに役立つハンドルを標準装備したオリジナルケースを採用し続けている。<Legion T550i>も御多分に漏れず後部にハンドルがあり、その盛り上がりでLegionだと一発で分かるビジュアルだ。サイズはミドルタワーに属し、それなりの大きさがある。これは28Lの容量を確保して、拡張性のしやすさと、効率的な冷却を行う目的が強そうだ。

この出っ張りの背部にハンドルがある

背面の上部の凹みがハンドル。清掃時などに移動が楽

 USBなどのインターフェースを見ていこう。フロントにUSB 3.2 Gen1×2、ヘッドセット端子、電源ボタンがある。背面にはUSB 3.2 Gen1×3(Type-A×2、Type-C×1)、USB 2.0×2、有線LAN、マイク入力、ラインイン/アウト。映像出力はビデオカードのバリエーション次第となるが、今回の<Legion T550i>のモデル<90NC0070JM>では、HDMI×1、DisplayPort×3に加えて、USB Type-Cも用意されている。なおデスクトップパソコンながら、Wi-Fi6とBluetooth 5.1に対応しているのも特徴だ。

フロントにUSB 3.2 Gen1×2、ヘッドセット端子、電源ボタンがある。コンシューマー機でも使うヘッドセットなどを接続する際に便利だ

 ライトアップはフロントのLegionロゴのみとなっており、通電と同時に水色に光る。このライトアップはプリインストールされている<Lenovo VANTAGE>から輝度を下げたり、オフにしたりできるが、後述しているように静音すぎて「起動したか分からない」くらいなので、確認用も兼ねて、ライトアップが気になる場合でも輝度最低にしてつけておくといいかもしれない。

フロントのLegionロゴが点灯する。<Lenovo VANTAGE>から輝度の変更やオンオフの切り替えが可能

 吸排気を見てみると、フロントの下部と左右から給気し、背面から排気のシンプルな設計。左右や天板からの吸排気はないため、フロント周辺と背面に20cmほどのスペースを確保しておくだけでよく、見た目に反して設置要件はゆるめだ。

 内部を見ていく。フロント側に吸気用の120mmファン×2を確認でき、リアパネル側には排気用として120mmファン×1がある。上からCPU、ビデオカード、電源の順で配置されており、余裕のある容量を活かしたエアフローを形成するほか、ストレージスロットの位置も考慮したオリジナルマザーボードもポイントだ。また余裕のある内部であるため、清掃のしやすさもポイントになる。清掃の際にLegionとプリントされたヒートシンクも確認してみてほしい。

スタンダードなエアフローを採用している

CPUクーラーはサイドフロー型で、計10本のヒートパイプが目立つ

フロントおよびリアのファンは、産業用でお馴染みの「Delta Electronics」社製を採用

3.5インチシャドウベイはネジレス。構成によっては1スロットの空きがあるため、将来的なストレージの追加もやりやすい

M.2 SSD用ヒートシンクにもLegionのプリントがある

ビデオカードの下にM.2スロットを確認できた。やや手狭だがほかのパーツを外すことなく、ストレージを追加できる

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