ベスト電器は福岡県・博多に本社を置き、九州地域では絶大なる知名度と信頼を得ている家電量販店。以前は本州にも多くの店舗を構えていましたが、2012年にヤマダ電機グループ入りしたことで、ほとんどの店舗をヤマダ電機ブランドの「テックランド」に転換しています。
そのような中、首都圏で唯一「ベスト電器」の名で営業している神奈川県横浜市の「ベスト電器イオン本牧店」にお邪魔し、冷蔵庫と洗濯機の推し家電を解説してもらいました。
指紋がつかない冷蔵庫は汚れにくいからキッチンが映える
「押し家電大賞2020」の冷蔵庫部門ではパナソニック製品がワンツーフィニッシュを飾りました。同店の生活家電担当の目黒隆一さんは、次のように説明します。
目黒 「2位のWPXシリーズはこれまでにないデザインで、高級感があり所有感を満足させてくれます。最近流行りのガラストップやミラー加工はとてもきれいだけど指紋が付きやすい。WPXのフォレスト加工は指紋がつきにくく、手垢などで黒ずみもしにくい。近年、高級マンションでは床や壁がダーク調のキッチンが増えていますが、このフォレストデザインはそんなキッチンによく合います。ホワイトモデルもフォレスト加工で落ち着いたイメージとなり、清潔感があると人気です」
目黒 「機能的にはHPXとWPXはほぼ同等ですが、パナソニックの最大の特徴は“はやうま冷却”と“はやうま冷凍”でしょう。ここ最近の夏は猛暑となり、朝から30℃近い高い気温となる日もざらですが、そんな時でも、お弁当の粗熱が3分で取れる“はやうま冷却”が便利です。業務用レベルの“はやうま冷凍”は、旨味を逃さず素早く冷凍するので、解凍後の美味しさが全然違います」
ワンダフルオープンやトップユニットによる使い勝手の良さがもちろん、庫内の見やすさもパナソニックの特徴だと指摘します。「見落としがちなのですが、多くの冷蔵庫が天井の手前のみにライトが付いている中、パナソニックは両サイドにもLEDを搭載しており、棚の奥まで見やすくできています。日常の使い勝手をよく考えていますよね」。
日立「HWタイプ」については、「日立はレイアウトがよく出来ており、食材を無駄なく収納できるので、スペック以上にモノが詰め込めます。断熱材の性能が高く、壁を薄く作れるのも容量の拡大に一役買っています。棚の一部を取り外すことができるので、大きな鍋をそのまま入れたり、この季節だとスイカを丸ごと入れられると人気」。ランク外ですが、やはり日立といえば真空チルドが相変わらずの人気で、搭載モデルのWXシリーズへの質問が多いとのこと。「開けると、プシューと音がする真空チルドは分かりやすくて説明しやすい。ただ、本牧はマンションが多いので、WXタイプはサイズが大きすぎて入らないと諦めるお客様も多い。そのような場合には、真空チルドと同等の性能の“まるごとチルド”を搭載するHWタイプを紹介しています」。
目黒さんとしては、三菱の冷蔵庫もオススメだと言います。「2年ほど前にまんなか野菜室モデルを発売して人気が再燃しましたが、やはり“切れちゃう冷凍”に対するお客様の興味は強いですね。凍ったまま切れることもさることながら、その状態で3週間保存できるのはスゴいと。また、使い勝手の部分で意外に優れているのが、スルスルローラー。野菜室と冷凍室に重い食材を詰め込んでも少ない力で開け閉めできます。製氷タンクの給水経路まで全て取り外せて丸洗いできるのも便利です」。
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