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最新の高性能XT CPUでも確かな静音性を確認!

Ryzen 9 3900XT搭載でアイドル時はほぼ無音(!?)の「Silent-Master NEO B550A」

2020年07月28日 19時00分更新

文● 宮里圭介 編集● ASCII

提供: サイコム

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CPUの発熱と動作クロック、
そしてファン回転数をチェック

 アイドルや低負荷であればほぼ無音だが、さすがに高負荷時は騒音が大きくなりがちだった。CINEBENCH R20を動かすとファンの音が聞こえてくるし、FF15ベンチ実行中はしっかりと騒音が耳に届くようになっていた。

 とはいえ、CINEBENCH R20実行中の騒音は音楽をかけていれば気にならない程度。さすがにFF15ベンチの実行中は音楽では誤魔化しきれないほどの騒音になってしまっていたが、それでも、一般的なゲーミングPCと比べれば明らかに静か。PC本体から少し離れればあまり気にならなかっただけに、机の下などにPCを設置すれば、快適に使えるようになるだろう。

 騒音が大きくなるというのは、それだけ発熱が大きく、ファンの回転数が上がっていることによるものだ。実際どのような変化になっているのか気になったので、ちょっと調べてみることにしよう。

 使用したのはPC内の各種センサー情報を表示してくれる「HWiNFO」。このソフトを使い、CPUに負荷をかけたときの温度や動作クロックの変化、そしてファン回転数の変化をチェックしてみた。

 試したのは、「CPU-Z」に搭載されているストレステストと、「CINEBENCH R20」の連続実行。ストレステストは約10分間、CINEBENCH R20は連続して10回実行したときの変化を記録した。

CPU-Zのストレステスト機能と、HWiNFOでCPU情報をチェックしているところ。CPUの温度以外にも、動作クロックやファン回転数まで確認できる

CPUの温度と各コアの平均動作クロックを同じグラフ上に表示したもの。CPU温度は90度ちょっと、動作クロックは4GHzで安定していた

こちらはCPUの温度とクーラーに搭載されたファン回転数の変化。ファンの回転数は早々に最大である約1400rpmになっていた

  まずは、CPU-Zを使ったストレステストの結果からだ。それぞれCPU温度を基準に見ていこう。上のグラフは、CPU温度の変化とCPU各コアの平均動作クロックを重ねたもの。温度は徐々に上昇し、90度を超えたあたりでほぼ安定となった。かなり高い温度とはいえ、サーマルスロットリングなどで動作が遅くなるほどではない。その証拠に、動作クロックはしっかりと4GHz以上をキープできていた。

 下のグラフは、CPU温度の変化と、CPUクーラーのファン回転数の変化を重ねたものだ。ファンの回転数は負荷がかかった直後から1400rpmを少し超える速度で一定になっており、これが最大というのがよくわかる。CPU温度はその後も徐々に上がっているものの、90度を超えたあたりでほぼ安定していた。もう少し回転数の高いファンであればより冷えるようになるだろうが、温度の安全圏内での利用ができるという意味では、今のファンでも十分だ。静音性とのバランスが絶妙だといえるだろう。

 続いてCINEBENCH R20連続実行中の様子を見てみよう。

CINEBENCH R20連続実行中のCPU温度と、各コアの平均動作クロックを同じグラフ上に表示。CPU温度はCPU-Zほどは高くなっていない

CPUの温度とファン回転数をグラフ化したのがこちら。大きな変化はなく、ファン回転数は約1400rpmとなっていた

 一定間隔ごとにスパイクが出ているのは、ベンチテストが終わるたびに開始を繰り返していたため、その合間で負荷が変動し、温度や動作クロックが大きく変化していたためだ。

 上のグラフはCPUの温度と平均動作クロックを重ねたもの。温度は83度前後あたりで安定しているのだが、問題は平均動作クロック。回を重ねるごとに、少しずつ下がっていってしまっている。ただし、この傾向があるのも5回目くらいまで。6回目以降はほぼ安定し、動作クロックも3.9GHz以上になっていた。

 CPU-Zのストレステスト実行時と比べれば速度は落ちているものの、大きな落ち込みというほどではない。ちなみにCINEBENCH R20のスコアはどう変化しているかといえば、初回では7100ptsを超えていたスコアが、2回目以降は7000pts台にまで下落。5回目には7000ptsを切ってしまうところまで落ちてしまっていた。

 ただしその後は回復し、最後まで7040pts台で安定していたところを見ると、動作クロックの変化通りの結果だ。元のスコアである7173ptsと比べてみると、約2%の下落となる。

 下のグラフはCPUの温度とクーラーのファン回転数。繰り返し実行時のスパイクはあるものの、最大でも90度を超えることはなく、ほとんどが83度前後と温度には余裕がある。ファンは最大の1400rpmに貼りついたままだが、問題なく冷却できているといえるだろう。

 繰り返し実行でスコアが若干だが下がっていくのは気になるものの、その差はわずか約2%。これだけの差で、静音性と性能とのバランスがとれているのであれば、十分納得できる。

高負荷時でも騒音が抑えられているのが魅力
自分好みのPCに仕上げて買いたい!

 Ryzen 9 3900XTは、温度や電力に余裕があれば高クロックで動作するCPUだけに、今回のようなギリギリのバランスになっている静音PCの構成にはあまり向いていない。

 しかし検証の結果、静音性を確保したままでも、ギリギリとはいえRyzen 9 3900XTを動かせるだけの冷却能力があることを確認できたのは大きい。裏を返せば、静音性を追求した「Silent-Master NEO B550A」でも、高性能CPUが搭載できることの証拠ともいえる。

 静音性と性能のバランスはPCを選ぶうえで頭を悩ますところだが、より静音性を重視したいというのであれば、Ryzen 9ではなく、Ryzen 7やRyzen 5を選ぶのがオススメ。温度や電力にも余裕が出るだけに、ファンの回転数低下、ひいてはさらなる静音化が期待できるからだ。

 なお、今回の構成ではSSDはSATA接続となっていたが、B550チップセットはPCI Express 4.0をサポートしているため、NVMe対応のM.2 SSDの中でも高速な、PCIe 4.0対応モデルを搭載できる。この速度を体感できる用途は限られるとはいえ、データの大きなゲームの起動やインストール、動画や写真ファイルのコピーなどでは、その差がきっと感じられるだろう。

 こういった細かな部分までこだわって構成を選べるのが、BTO PCの魅力。サイコムのBTO PCはこの魅力を最大限生かせるよう、選択できるパーツが豊富なのがうれしい。

 イチから静音PCを自作するのは難しいが、BTO PCをカスタマイズするのであれば、自分好みのPCを手軽に手に入れられる。とくに静音性もPC性能の内だと考えているような人であれば、「Silent-Master NEO B550A」はかなり魅力的な選択肢になってくれるだろう。

(提供:サイコム)

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