アクシスは7月14日、同社が提供するクラウド型電子薬歴サービス「MEDIXS 2」が、NTTドコモが提供する「おくすり手帳システムサービス」と連携したと発表。
おくすり手帳システムサービスは、NTTドコモが提供する電子おくすり手帳サービス「おくすり手帳Link」において、薬局向けに提供しているシステムの総称。システムとは、患者のアプリに登録された調剤情報や服薬情報を閲覧する「お薬情報参照画面」や、処方せんの事前送信予約内容を確認する「処方箋受付システム」などの画面のこと。
MEDIXS 2は、薬歴情報をクラウドサーバー上に保存して、インターネットブラウザー経由でアクセスする電子薬歴。パソコンやタブレットで利用可能で、訪問先や自宅からでも薬歴の記入や確認ができる。
今回の連携により、薬剤師はおくすり手帳システムサービスに掲載されている患者の医薬情報をシームレスにMEDIXS 2に反映できるようになった。MEDIXS 2上で患者のお薬手帳の情報を閲覧できるほか、これまでは手入力の必要があった併用薬の登録もワンクリックで可能になるという。
また、知識や経験に頼らずに済むよう設計されているとうたうMEDIXS 2を使うことで、新人薬剤師の負担も軽減できるとしている。そのほか、薬歴簿作成にかかる時間や患者を待たせる時間も削減できるため、正確な記録の作成や患者への丁寧な説明が可能になるとしている。
アクシス代表取締役の近藤一馬氏は「“日本最大級の、電子お薬手帳プラットフォーム”を形成する『おくすり手帳システムサービス』との連携により、多くの提携薬局様での業務削減が可能となりました。医療のDX(デジタルトランスフォメーション)が身近なところから広がっていることを大変嬉しく思っております」と述べた。
アクシスは、今後も薬局をはじめとする医療現場で働く人に寄り添い、業務改善を推進する医療クラウドサービスを通じて、よりよい社会づくりに貢献するとしている。