ACアダプターなしで使えるThunderbolt 3ドッキングステーションも
メッシュネットワーク対応のゲーミングルーターが7月22日発売
2020年07月09日 18時30分更新
ベルキンは7月9日、傘下ブランド「Linksys」と「Belkin」の新製品として、ゲーミングWi-Fiルーター「MAX-STREAM AC3000 MR9000X トライバンド Wi-Fi 5 メッシュゲーミングルーター」(以下「MR9000X」)や、ドッキングステーション「Thunderbolt 3 Dock Core」の国内発売を発表した。
「MR9000X」は、Linksysから登場するメッシュネットワーク対応のゲーミングWi-Fiルーター。発売日は7月22日、想定価格は税別2万1980円。
LinksysではこれまでメッシュWi-Fiルーター「Velop」シリーズを展開してきたが、今回発表されたMR9000Xは、低いPing値や有線接続など、オンラインゲームを快適にプレイするための機能を重視したモデルとのこと。
Wi-Fi 5(AC3000)対応のトライバンドWi-Fiルーターになっており、5GHz:1733Mbps+867Mbps、2.4GHz:400Mbpsの速度(理論値)で通信が可能。内部処理性能を向上させるため、クアッドコアCPUを搭載している。
ゲーミングデバイスの優先接続設定により、多デバイスを接続する環境でもゲーム中の通信を安定させられるなど、ゲーミングモデルならではの機能も。平均Ping値を小さくできるソフトウェア「WTFast」の6か月使用無料券も付属する。WTFastは、日本では「Fortnite」などの人気ゲームにも対応している。
そのほか、MU-MIMO(マルチユーザー多入力/他出力)により複数端末での接続時にも安定した通信が提供でき、ビームフォーミング対応で特定方向への電波強度を高めることも可能。4×4のアンテナによって、より多くのデバイスに効率的に接続可能とのこと。
また、Linksysが展開するVelopシリーズのWi-Fiルーターは、全製品メッシュネットワーク対応モデルで、「Intelligent Mesh」技術により、今回発表されたMR9000Xと既存のモデルとを組み合わせてメッシュネットワークが構築可能。
親機のWi-Fiルーターと子機との間で通信を行ない、親機だけでは電波の届かないところにも、子機が近くにあれば安定した通信を届けられる。例えば、家の1階に親機を設置しておいて、2階に子機を設置するといった使い方ができ、これまでのVelopシリーズを所持している人は、それらを利用してメッシュネットワークを構築することが可能になる。
有線接続のためのLANポートは4基搭載。USB 3.0ポートも搭載しているため、HDDやUSBメモリーなどストレージも接続可能だ。その他の仕様は以下の通り。
メーカーより発表された仕様に変更があったため、記事内容を一部変更しました。(2020年7月15日)
ACアダプター無しで使える
持ち運びに便利な「Thunderbolt 3 Dock Core」
Belkinからは、Thunderbolt 3端子に接続することで各種ポートを追加できるドッキングステーション「Thunderbolt 3 Dock Core」の国内発売が発表。8月以降発売予定で、価格は未定とのこと。
従来、同社が販売していたドッキングステーション「Thunderbolt 3 Dock Pro」は、ACアダプターを用いて電源を供給していたが、新製品のThunderbolt 3 Dock Coreは、接続したPCなどから電源を供給できるため、ACアダプターを接続しなくても使用可能。従来品よりもコンパクトになっていることもあり、より持ち運びにも適した製品になっているという。なお、USB Power Deliveryを用いた電源供給にも対応している。
ポートは各種USB端子に加え、DisplayPortやHDMIによる映像出力で、最大8Kの出力も可能。ギガビットイーサポートも備えるため、有線LAN端子のないノートPCなどでも安定したネット接続が可能になる。
またその他にも、7月22日からは各種変換アダプタ―製品を発売するとのこと。ラインアップは以下の画像を参照。ライトニング端子で有線LAN接続が可能なイーサネットアダプターなども発売予定だ。
Wi-Fiルーターのエントリーモデルも登場予定
なおLinksysから、今後のWi-Fiルーター製品の展開予定も発表された。従来のVelopシリーズや今回発表したMRシリーズの新製品に加え、年内にはエントリークラスのモデル「Eシリーズ」3製品を展開する予定だという。詳細はまだ発表されていないが、続報に期待したい。