「にんにくバターのごろチキコンボ牛めし」
「甘唐辛子のトロたまごろチキコンボ牛めし」
松屋
650円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/200707.html
子供が好きそうですよね
先日、近所に買い物に行ったら、七夕の短冊に「ゲーミングPCがほしい」と書いてあるものがありました。ぜひASCII.jpの記事を参考に、理想の1台を選んでいただければと思います。子供は感動すると思うんですよ、ゲーミングPC。ピカピカ光るし、ゲームは高速で動くし。
七夕に邂逅するのは織姫と彦星ですが、松屋では鶏肉と牛肉が出会います。「ごろチキコンボ牛めし」「ごろチキ丼」が7月7日から発売となりました。
ごろごろチキン、通称“ごろチキ”の新メニュー。牛めしとコラボとした「ごろチキコンボ牛めし」と、ごろチキを丼メニューに仕立てた「ごろチキ丼」。それぞれ2種の味を用意しています。これもなんだか、子供が好きそうな見た目じゃありませんか。もちろん、大人だって惹かれます。
発売記念サービスとして「ごろチキコンボ牛めし」「ごろチキ丼」関連メニューを注文の場合、7月14日10時までライス大盛への変更が無料です。
わかりやすい味のにんにくバター
まず「にんにくバターのごろチキコンボ牛めし」「にんにくバターのごろチキ丼」は、特製にんにく醤油タレと風味豊かなバターでご飯が進むとうたうメニュー。がっつりニンニク派ですね。
今回は、にんにくバターのごろチキコンボ牛めしをチョイスしました。せっかくなので牛めしに合わせます。
「ごろごろチキンカレー」以来、このサイズのチキンは、松屋の得意なところ。こんなにわかりやすい味もないんじゃないかしら、というぐらいのテイストです。濃いめの醤油、にんにくの強い香り、バターのコク。大きめサイズのチキンによる食感も相まって、ワイルドな食べごたえです。
ただ、味も、食感も、鶏肉の存在が強くて、牛めしがおまけ的な感じになっているのが、ちょっと気になります。ミスマッチとまではいいませんが、いてもいなくても……という雰囲気にはなっています。
とにかくわかりやすい。にんにく! バター! 醤油! という感じです。繊細さはないかもしれませんが、スタミナがつきそうであることは間違いないです。ちょっと濃いかな、と思いましたけれど、この組み合わせで薄味になることはないので、そういうものでしょう。
唐辛子が辛いというより“濃い”トロたま
一方、「甘唐辛子のトロたまごろチキコンボ牛めし」「甘唐辛子のトロたまごろチキ丼」は、半熟玉子と甘唐辛子が絡み合う甘辛テイストの夏のイチオシメニューだそう。真っ赤なタレが特徴。
甘唐辛子のトロたまごろチキコンボ牛めしを食べてみましょう。甘唐辛子はですね、味が濃いです。わかりやすく濃いんですよね。辛いというより、塩辛い、という風情です。それほど激辛ではないと感じました。
そこで玉子を崩して食べることになります。これによってトロッとした食感が加わり、タレの風味もマイルドになる。味変を楽しむというより、デフォルトで味が強めなので、もう崩すことが前提です。
一方で、どうしても牛めしの存在は薄くなってしまう。どうしてもチキンが主役です。にんにくバターもそうなのですが、タレがチキンのほうにかかっているものですから、牛めし側のアピールは薄いです。
子供の頃は、自分の好きなものがいっぱい入っているとうれしかったものです。でも、いざ合体すると、1+1=2になるとも限らず、意外と1.5だったりして。味が重なり合うことによるマジックは、今回のごろチキコンボ牛めしにはあまり生まれていないかもしれません。
とはいえ、いつもの牛めしに、チキンがごろっと入っていることが、最大のメリットなんですよね。そのボリューム感をわしわしと食べることに意義があるようなメニューです。
どちらがオススメかと言われると、なかなか悩ましい。わかりやすくしっかりしたテイストのにんにくバター、甘辛とはいいつつ濃い目で攻める甘唐辛子のトロたま、どちらにも個性があります。
個人的には、他ではあまり食べられなさそうな甘唐辛子のトロたまに惹かれましたが、完成度としては、にんにくバターのほうがまとまっているかも。好みの問題ですね。
チキンが主役になっているだけ、“牛めし”とはいいつつもの牛肉の在感が薄くなっている気がして、バランス的にどうなのだろうという感じもありますが、鶏肉と牛肉が揃ってうれしいねということで、童心に帰って食べるのがオススメです。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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