エーテンラボは6月26日、2019年10月から約3ヵ月間、神奈川県のプラットフォーム「神奈川ME-BYOリビングラボ」を活用し、2型糖尿病・予備群に習慣化アプリ「みんチャレ」を提供し、生活習慣改善の効果を検証した結果を発表。
みんチャレを活用したグループにウォーキング目標歩数の達成率の有意差が認められた。具体的には、目標歩数の達成率はみんチャレ使用群が57.5%、非使用群は26.5%と比較して高かった。
対象者は神奈川県在住・在勤の40〜70歳の男女、5.6%≦HbA1c(ヘモグロビン糖化率)<7.0%、スマホ保持者。参加者はみんチャレを使用するグループ(使用群)と使用しないグループ(非使用群)に分かれ、みんチャレ使用群はアプリ上でチームを組み、仲間と励ましあいながら個人の目標達成を目指す。非使用群はチームではなく、自分1人で目標達成に取り組んだ。
AOI国際病院 内科統括部長で、糖尿病専門医の呉昌彦氏は「私が担当していた糖尿病患者さんの内、スマホが使える方にみんチャレをご紹介したところ、生活習慣の改善に前向きになったり、検査数値が改善したりととても良い兆候がみられました。糖尿病の治療・予防には、食事や運動の習慣を変える本人の努力が必要ですが、ハードルが高く苦労されている方もたくさんいます。その中で、行動変容を促すみんチャレのようなテクノロジーはこれからどんどん活用していくべきだと思います」とコメント。
東海大学健康学部健康マネジメント学科 講師の柴田 健雄氏(医学博士)は「みんチャレを利用して毎日チーム内でコミュニケーションをとることにより、健康意識が維持されて糖尿病予備群・軽度糖尿病患者の目標歩数の達成率、平均歩数が有意に向上したのだと思います。デジタルピアサポートを活用することで、生活習慣改善のための行動変容支援が可能になると期待しています」と語る。