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Dellの第3世代Ryzen Mobile「Ryzen 7 4800H」搭載ゲーミングノートPC「G5 15 SE」の実力をチェック!

2020年06月26日 10時00分更新

文● 宮崎真一 編集● ジサトラハッチ

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Apex Legendsで平均100fps以上を発揮
写真や動画の編集作業でも強みを見せる

 それでは、G5 15 SEのパフォーマンスを「3DMark」(Version 2.12.6949)から順に見て行こう。まず、Fire Strikeの結果は15063と高めだ。、CPUの違いがあるものの、Radeon RX 5600 XTのスコアが19000前後であることを考慮すると、動作クロックの差がそのままスコアに表れた格好だ。

 一方、DirectX 12のテストであるTime Spyでは、5700台とまずまずのスコアを発揮。さすがに、こちらもRadeon RX 5600 XTには届かないものの、その下位に置かれるRadeon RX 5500 XTを超えている点はしっかり押えておきたい。

 では、実際のゲームではどうなのか。まずは、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」の結果だが、G5 15 SEは最高品質でも10000をオーバー。スクウェア・エニックスの指標ではスコア7000以上が最高評価とされており、G5 15 SEは最高品質でそれを上回っている点は評価できる。設定を高品質(ノートPC)に変更すると、スコアは12000以上にまで向上し、これならキャラクターが多い場面でも、画面がカクつくことはなさそうだ。

 さらに、「Apex Legends」でのパフォーマンスも確認しておきたい。ここでは、ゲーム起動直後の設定をデフォルト設定とし、そこから描画負荷が最大となるように変更したものを最高設定とし、それぞれのパフォーマンスを確認する。なお、テストは実際にApex Legendsをプレイし、「Fraps」(Version 3.5.99)を用いて1分間のフレームレートを取得した。

 すると、G5 15 SEはデフォルト設定で平均フレームレートは110fps以上を誇り、最小フレームレートも100fpsに迫る勢いを見せている。リフレッシュレート144Hzのディスプレーをフルに活用できるとまでは言わないが、それでも60Hzのディスプレーを利用している相手に対して、有利に立ち回れることは間違いない。また、最高設定でも最小フレームレートが60fpsを凌駕し、平均フレームレートが100fpsに達している点は立派の一言。

 それでは、ゲーム以外のパフォーマンスも見て行こう。まずは、「CINEBENCH R20」の結果からだが、16threadの実行結果は、CPUのRyzen 7 4800Hが8コア/16スレッドらしく高いスコアを発揮。一方、1コアあたりの性能を見るべく1threadで実行した結果は457と、デスクトップ向けCPUが500~600を示すのに比べると一段低くなる。TDPの制限が掛かるノートPCでは致し方ないところだろう。

 続いてシステム全体のパフォーマンスが測れる「PCMark 10」(Version 2.1.2177)の結果に移ろう。ここでは、無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。その結果だが、総合スコアは5602とまずまずだが、スコアの詳細に目を移すと、Essentialsが9427と高く、Digital Content Creationが7697と続く形となった。

 Essentialsは、アプリケーションの起動やウェブブラウジングパフォーマンスを計るテストグループで、G5 15 SEの基本性能は高いと言って差し支えない。一方のDigital Content Creationでは、動画や写真の編集における性能を見るテストグループで、G5 15 SEはゲーム以外にコンテンツ制作に関するポテンシャルも良好だ。

 そこで、「Adobe Photoshop Lightroom」を用いて、デジカメで撮影した132個のRAWデータを、品質100%でJPEGに変換する際に要する時間を測定した。すると、約4分でフォーマット変換が終了し、実務レベルでも十分通用する時間だ。

 さらに、実際にFFXIVをプレイした6分半ほどのMotionJPEGの動画を用意し、それを「HandBrake」を用いてYouTube用に1080pの60fpsでトランスコードするのに掛かる時間も計ってみた。すると、こちらは5分半ほどで作業が終了し、実用するうえで遅いと感じることはないはずだ。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 7.0.0)を使用して、ストレージの性能も押さえておきたい。その結果だが、シーケンシャルリード性能は3500MB/sを上回り、シーケンシャルライト性能も3000MB/sに近いパフォーマンスを発揮。ランダムアクセスも2000MB/sを優に超えており、ストレージの性能は十分高い。

20万円を切るコストパフォーマンスは良好
ゲーム以外の多方面に活用したユーザー向け

 以上のテスト結果から明らかなとおり、G5 15 SEが持つポテンシャルは非常に高く、ゲームはもちろんのこと、写真データの編集や動画ファイルのトランスコードなど、コンテンツ制作でも十分利用できる高性能を備えている。それでいて、G5 15 SEの価格は今回の構成で18万980円(税抜き)と20万円を切っているので、今回の結果を踏まえても恐るべきコストパフォーマンスだ。

 メモリーやストレージ容量を絞ると15万円以下のモデルも用意されており、このG5 15 SEのコストパフォーマンスは抜群だ。ゲーム以外に動画など多方面で利用したいと考えるのであれば、このG5 15 SEは有力な選択肢とあると言えるだろう。

(提供:日本AMD)

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