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開発環境プリインストール済み!!

ウェブ面接・動画面接はAIで攻略!? すぐ開発に取り組める「AI CORE Xスターターキット」解説!

2020年06月23日 11時00分更新

文● 米田聡、編集●ハイサイ比嘉

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 新型コロナウイルス感染症をきっかけに新しい生活様式が求められるようになった。人と人との接触をできるだけ控えつつ、仕事や教育を進めていくという形が今後も続きそうだ。

 もっとも、インターネットを利用した会議や、あるいは企業採用における面接・選考をリモートで行うといったことは新型コロナウイルスとは無関係に数年前から一部で行われていたことでもある。ビジネスなどの効率化のためにリモートの活用は効果的で、新型コロナウイルスによって活用が加速したという方が正しいだろう。

 リモートワークやウェブ面接(動画面接)で気になってくるのが、自分がカメラ越しにどう評価されているかではないだろうか。特に就活生にとっては採用の成否に関わってくることからウェブ面接を始めとする「新しい生活様式」に何が何でも適応せざるを得ないだろう。

 企業採用においてはリアルタイムのウェブ面接以前に、自己アピールなどの動画を就活生が送り、その動画で事前選考を行うといった手法「動画選考」も数年前から一部企業で実施されるようになっている。新しい生活様式に合わせて、この動画選考も採用する企業が増加することは間違いない。

 大量の就活生から送られてくる動画を人事担当者がひとつひとつチェックしていくのは時間と労力が必要とされる作業だ。そのためAIの画像認識を選考のツールとして活用する例も増えている。AIで動画に写った採用希望者の目線や表情、声の調子といったパラメータを点数付けして事前選考の参考にしようというわけである。

「AI CORE Xスターターキット」で就活生個人の魅力を引き出す

 ウェブ面接・オンライン面接、動画選考に打ち勝つアドバイスはさまざまに語られているものの、AIを使った選考に対処するためのノウハウはまだ確立していないようだ。採用側がAIを使うのであれば、就活生側もAIを使ってノウハウを学ぶというのが早道だろう。「テクノロジーには、テクノロジーで対応する」ということで、実際にAIを使って動画を解析させたり、カメラに写った自分を分析させたりし、就職活動を少しでも有利に進めようというわけだ。

 そこで今回は、V-net AAEONから「AI CORE Xスターターキット」をお借りして、AI(ディープラーニング)を使った画像認識を試してみることにした。AI CORE Xスターターキットなら、後述するように小型x86 PCやWebカメラなどが1セットになっている上、開発環境の構築に悩むことなく、ディープラーニングや画像認識の学習を行ったり、開発に取りかかったりできるからだ。

 しかもAI CORE Xスターターキットは、機器ごとそのまま本番運用や実戦投入もできる製品のため、初心者向けにありがちな制限の類いが一切ない。法人用途において、効率的な開発を行いたい場合にも最適なのだ。

V-net AAEONの「AI CORE Xスターターキット」

構築済みの開発環境をチェックしてみた

 まずは自分のカメラ写りをチェックする例を紹介してみよう。下の画面はAI CORE Xスターターキットにプリインストールされている顔認識のサンプルを実行した例だ。

 カメラに写った顔の輪郭や目、鼻、口といったランドマークがドットで示されるほか、顔の向きを三軸(赤青黄のライン)で示してくれる。また、認識した顔を囲む枠の上に推定された年齢と性別も表示されていることがわかるだろう。

 AI CORE Xスターターキットには、この顔認識を実現するモデルやサンプルスクリプト一式がプリインストールされている。この機能を使えば、ビデオ会議やオンライン面接に使うカメラを設置する適切な場所や、面接中にどこを向いて話せばいいかといったことが簡単にチェックできるわけだ。

AI CORE Xスターターキットの顔認識サンプル( ~/Scripts/Sample-FaceDetection-MYRIAD.sh )を実行してみた

顔の向きを赤青黄の三軸のラインで示してくれる

 もうひとつ面白い例を紹介しておこう。下の画面は顔認識に感情認識を組み合わせたサンプルだ。認識した顔の表情からneutral(平常)、happy(うれしい)、sad(悲しい)、surprise(驚き)、anger(怒り)という5つの感情のいずれかを推定する。現在の感情は前記5つの感情のうちもっとも確度が高いものと判断して顔を囲む枠の上に表示されるほか、画面左下のグラフで5つの感情の確度がグラフで示されている。

 確度のグラフは表情から読み取れる感情の成分と言い換えてもあながち間違いではない。なので、この機能を使ってビデオ会議やオンライン面接にとるべき好ましい表情を研究したり練習するといったこともできるだろう。

同じくAI CORE Xスターターキットのサンプル( ~/Scripts/Sample-FaceEmotionRecognition-MYRIAD.sh )。顔認識に感情認識を組み合わせたもの

サンプルそのままの状態では、口角を上げるようにすると「happy」(うれしい)と推定される。歯が見える必要はないようだ

 以上の例はプリインストールされているサンプルだが、もちろんユーザーがカスタマイズすることもできる。たとえば、顔のランドマークの認識や年齢、性別の判定を省いて、面接や会議のために必要な機能だけに絞って実装するのはそれほど難しくない。AI CORE Xスターターキットを面接や会議に役立てると同時に、プリインストールされている機能のカスタマイズを通じてAIの学習もできるのだ。

独自の学習コンテンツで学び高機能化、ウェブ面接の場で売り込める!?

 V-net AAEONは、JellyWareとともに独自の学習コンテンツ「AI CORE XスターターキットとOpenVINOですぐに始めるディープラーニング推論」を展開しており、「AI CORE Xスターターキット」とともに知識を深めていける。学習コンテンツの内容は、あくまで基礎的なものながら、学習結果を基にサンプルをより高機能化させるといいだろう。

 先にも挙げたように、本来AI CORE Xスターターキットは本番投入・実運用を意図した製品だ。学習の成果を基にポートフォリオとして通用するものをAI CORE Xスターターキットで開発し、就活生としての立場からウェブ面接に取り組んだ具体的なアウトプットとして、就職希望の企業にアピールするのもひとつの手といえるはずだ。

「AI CORE XスターターキットとOpenVINOですぐに始めるディープラーニング推論」

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