アドビ システムズは6月8日、同社Blogにてデザイナー向け色彩ツール「Adobe Color」をアップデートし、色覚異常への配慮を追加したと発表した。
米調査によると人口の 3~5%に色覚異常が発生するとあり、色覚異常の問題はいま日本でも身近な問題となっている。適切なカラーシステムを作成してこの問題に対処することは重要で、色をデザインするときに最初からアクセシブルなデザインについて考えることが必要となる。デザインコンセプトの段階で、色覚異常に配慮した色相を見つけるため、Adobe Colorではアクセシビリティーチェックプロセスをカラーホイールに直接取り入れた。パネル上のカラーホイールに色の競合が生じる領域を示す「カラー競合」ラインが表示され、色の選択を簡単に修正できる。
これはアクセシビリティーへの理解を促進する日「Global Accessibility Awareness Day」を機に発表したさまざまなインクルーシブ施策のひとつ。同社ではアクセシビリティートレーニングプログラム「Blue Belt」をを社内向けに開催しており、8年目を迎える今回からはオンライントレーニングとして提供することも発表。Blue Beltプログラムから派生した活動「Inclusive Design」ワークショップも7月に一般向け開催が予定されている。