会議がはじまってから、ハウリングや残響などで慌てたくない!
iPhoneのアレでOK! ビデオ会議の天敵「音トラブルを防止」する方法
2020年06月08日 10時00分更新
今までビデオ会議に縁遠かった人達も、否応なくビデオ会議に参加するようになり増えているのが、ハウリングや残響などの音トラブル。キィーンと耳をつんざくようにマイクがハウリングしたり、お風呂の中で話しているようにエコーして聞こえなかったり、そもそも声が聞こえないなどの音トラブル。そんな問題を回避するためのいくつかの方法ご紹介しましょう。
1.マイク付きヘッドホンを使う
そもそもハウリングする大きな理由のひとつは、スピーカーから出る音をマイクが拾い、それがまたマイクから出て……というサイクルが起こるから。参加者全員がマイクが付いたヘッドフォンを身につけていれば、ハウリングなどの音トラブルが起きる可能性はグッと下がります。
「そんなヘッドフォン持ってない」という人も、iPhoneを購入すると付属する標準イヤホンにはマイクがついていますし、ティーンエージャーのお子さんがいる家にはゲーム用のマイク付きヘッドフォンがあることも。流通経路もだいぶ落ち着き、Amazon.co.jpなど通信販売で購入しても2000円程度で手に入ります。
2.PC同士の距離を開ける
何人かが同じ場所から参加していると、ごく稀に全員がマイク付きヘッドフォンをしていてもハウリングが起きることがあります。そんな時には物理的にPC同士の距離を離すと解消することがあります。これはアプリによってミュートにしても完全に消音になっておらず、わずかな発信音ノイズが乗っていることが原因なのです。
3.ボリュームを下げる
マイク付きヘッドフォンが用意できず少人数で会議をする時には、ボリュームを少し抑えめにすると、ハウリングや残響現象が起こりにくくなります。電車の中ではつい大声になるように、PCから距離があると相手に聞こえづらいのではないかと、ボリュームを大きくしがちですが、音量は控えめにして本当に聞こえづらい時だけあげるようにしましょう。
4.「PTTルール」を作る
本来PTT(Push to talk)は、無線機のようにボタンを押している時だけ話せる機能を指しますが、特にビデオ会議に慣れてない参加者が多い場合は「基本はミュート、発言する時だけミュート解除する」というルールを決めて、必ず全員がそれを守るよう周知しましょう。
昭和な方々には「トランシーバーの要領で、話す時だけ解除してください」と説明すると理解してもらいやすいかもしれません。こうすることでもし音トラブルが起きても、音トラブルを起こしている人がハイライトされるので誰が原因かすぐ分かり対処しやすいですし、ただでさえ誰が話しているかわかりにくいビデオ会議も、不規則発言が抑制されるのでスムーズに進められますね。
もちろんトランシーバーのノリで発言の最後には「どうぞ」という言葉を添えるというルールも忘れずに(笑)
5.ビデオ会議用のスピーカーフォンを買う
もしリアルなオフィスに何人かがいて、その人たちとリモートの参加者をつなぐ場合には、USB接続などが可能な会議用スピーカーフォンの購入を検討してもいいでしょう。その場合には必ず「残響抑制」「エコーリダクション」などの機能のついたものを選ぶと、音トラブルが起きる可能性がグッと減ります。
通常、そのようなスピーカーフォンは全方向からの音を拾うので、これをテーブルの真ん中に置いて会議をすれば、ヘッドホンなしでもかなり快適に会議をすることができます。(市価で7000円〜2万円程度)
6.最悪は音声を電話にする。または音声参加を促す
大人数の時にはネット帯域が圧迫されて、とくに家庭のネット回線が低速な参加者の音声が乱れるケースもよくあります。解決方法としてビデオを切って音声だけにするという手もありますが、そんな時にはいっそ「音声は電話にする」という手段も考えましょう。
意外なことに音声は十分に練られてきたインフラなので、ソフトバンクのグループ通話や4Gを使ったFacetime通話の方が、ビデオ会議システムの音声より音質が良く、聞き取りやすい事も少なくありません。また、多くのビデオ会議システムには「電話回線で参加する」というオプションが提供されているので、通常の参加者はネット音声で「メカトラブルやどうしてもうまく接続できない……」という参加者は通常電話で参加するという方法をとると、ありがちなPCのトラブルシューティングが終わるまで全員が待ちぼうけという事態を避けることができます。
「じゃあ全部音声でいいじゃないか」と思ったあなた、実はそれも正解です(笑)ただ、電話では資料の共有ができませんし、そもそも寂しいですからね。
いくら映像が重要とはいえ、やはり会議は音声が中心になります。とくに取り引き先との会話の場合には、聞き取れなくても何度も聞き返しにくいので、なるべく適切な機材の準備とルールを作って、快適にディスカッションできる環境を作りたいですね。
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