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IronWolf HDD×2基で安心快適にデータを保護

5万円でプライベートクラウドを実現するSynology のNAS「DiskStation DS220j」

2020年05月20日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII編集部

提供: 日本シーゲイト

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 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、いまだ外出自粛が続くため、企業のテレワーク導入が一気に加速されていると思う。とはいえ、企業規模によっては導入格差があるのも事実。PCをどうするのか、セキュリティーはどうするのか、ソリューションはどうすべきかなど、いきなり導入するというのは、ハードルが高く感じられるかもしれない。

 セキュリティーを担保しつつ、いかに資料やデータを共有するかが課題のひとつになるが、その有効な解決手段がNAS(Network Attached Storage)の活用である。共有フォルダーが簡単に作れ、容量は予算に合わせて、大容量化も可能。また、クラウドサービスと併用しアーカイブ化することもできるため、SOHOや小規模な事業者などでは、NASを中心にして資料を共有をしたほうがコスト的にも、管理的にもラクなはずだ。

 NASの市場は、実はビジネス用途だけでなく家庭にもどんどん進出してきている。プライベートでも写真や動画といった肥大化したデータを保管するために、有料のクラウドサービスを利用すると、月々の出費が必要になる。NASは初期投資が必要だが、長い目で考えたら、NASを導入したほうが、容量もコストも優位なのである。

 そこで今回は、SOHOや小規模事業者はもちろん、家庭でも簡単に導入できるSynologyのNAS「DiskStation DS220j」とSeagateのNAS用HDD「IronWolf」を組み合わせた活用法を紹介しよう。

プライベートクラウドを実現するSynologyのNAS

Synologyの2ベイNAS「DiskStation DS220j」。

 Synology「DiskStation DS220j」は、個人ユーザーでも簡単に導入できる2ベイNASだ。クアッドコア1.4GHz駆動のCPUにメモリーは512MBのDDR4を搭載。ギガビットLAN端子とUSB3.0端子×2があり、外付けHDDなどを接続して増設が可能だ。

背面には、ギガビットLAN端子と、USB 3.0端子を2つ備える。

 Synologyの強さは、搭載されるOSにある。「DiskStation Manager」(DSM)は、すでに第6世代で、単なるデータを保存するだけのファイルストレージではなく、NAS単体でアプリの動作が可能。ちょっとしたWebサービスやストリーミングサーバーと化す。

 基本的にWebブラウザーから簡単にアクセスでき、見た目はWindowsのようなデスクトップが現れ、各アプリや機能がウインドー表示されるので、初心者でも非常にとっつきやすい。

Webブラウザー上にデスクトップが現れ、アプリの実行や設定が非常にわかりやすく、もはやPCの操作と同様だ。

 アプリは、Synologyだけでなくサードパーティー製も多数用意されていて、必要に応じてインストールが可能。バックアップ作業などもNAS単体で実行してくれるので、自分のマシンを起動しておく必要はない。

 とくにオススメしたいアプリは、後述する「Synology Drive」だ。WindowsのOneDriveのように、プライベートクラウドドライブを実現してくれる。このため、離れた場所からでもエクスプローラーから必要なファイルにアクセスでき、他の人と共有も簡単にできる。

クラウドドライブサービスとして動作する「Synology Drive」アプリ。

 ほかにも、写真や動画などを保存してWebから閲覧できる「Photo Station」や主要なクラウドサービスの自動バックアップができる「Cloud Sync」など、ほとんどが無償で利用できる。

Webやスマホから写真や動画が閲覧しやすくなる「PhotoStation」アプリ。

 そんなSynologyのNASと相性がいいストレージは、SeagateのHDD「IronWolf」シリーズだ。Synologyの互換性リストにもしっかりと明記されており、きちんと信頼性が担保されている。NASは基本的に電源を切ることはない。24時間365日稼働するため、「NAS用途」を大きな使用目的とするIronWolfシリーズはそれを前提に設計されている。

Seagateの「IronWolf」。NAS用に設計されており、信頼性の高いモデルだ。

 たとえばデスクトップ向けHDDには備わっていないRVセンサー(IronWolf4TB以上に標準搭載)によって振動を検知し、NASのような複数ドライブ搭載による振動が発生しやすい環境下でも安定した読み書きができる。つまり、デスクトップ向けHDDと比べて信頼性も高く、長く安定稼働が期待できる設計となっている。

 また、万が一のときの異常検知機能としてSeagateとSynologyが協力して開発した「IronWolf Health Management(IHM)」機能がOSに組み込まれている。これは、HDDの状態を確認する従来の「S.M.A.R.T.」だけではカバーしきれない異常も事前に察知して警告することで、大切なデータの損失を低減してくれるものだ。

搭載したHDDがIronWolfだと表示される「IronWolf Health Management」の画面。

 ビジネスではもちろんだが、プライベートでも家族の写真や動画といった思い出が、突然消失してしまったら一大事だ。安心してNASに任せるためにも、NAS用に設計された「IronWolf」シリーズを導入すべきだ。

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