Bluetooth通信を活用したクラウドトラッキング(すれ違い追跡)の仕組みを応用
MAMORIO、個人・法人向けに新型コロナ対策の新機能を無償提供
2020年05月12日 08時00分更新
MAMORIOは5月11日、Bluetooth通信を活用したクラウドトラッキング(すれ違い追跡)の仕組みを応用した「ディスタンスレベル機能」と「濃厚接触度測定レポート機能」の無償提供を開始したと発表。
ディスタンスレベル機能はiOS版「MAMORIOアプリ(Ver4.1.1)」において個人向けに、濃厚接触度測定レポート機能は法人向け紛失防止ソリューション「MAMORIO Biz」において法人向けに提供する。
MAMORIOは小型のビーコンタグとスマホアプリを使用し、鍵や財布といった身の回りの品を紛失防止(置き忘れ防止・発見)する製品。
MAMORIO Bizは、入館証やPCといった重要な企業備品の紛失防止を目的とした製品で、ウェブ上での管理コンソールにより、グループ内での利用ユーザーや利用物品のデータなどの一括管理が可能。
iOS版アプリにおいて提供するディスタンスレベル機能は、Bluetooth通信を活用したクラウドトラッキング(すれ違い追跡)の仕組みを応用した機能。
従来のアプリでは、ユーザーのスマホと他ユーザーのMAMORIO製品とのすれ違いによるBluetooth通信があった場合、アプリ内に1日のすれ違い件数としてカウント数を表示していたが、当該機能では、他ユーザーとのすれ違い数に応じて「大勢の人と近接していませんか?」「他人と距離を保てていますか?」「まだ誰ともすれ違っていません」の3レベルでディスタンスレベルを表示する。
他ユーザーが携行するMAMORIO製品とのすれ違いを、他者との一定距離内における接触と想定して、日常生活における適切なソーシャルディスタンス維持を目的とした啓蒙活動に活用するものとしている。なお、当該機能は実際の感染者とのすれ違いを示したり、具体的な接触回数による感染リスクを定義するものではない。
データはアプリ内のすれ違い件数表示ページおよびウィジェットで確認可能。また、当該機能はMAMORIO製品を購入せずともアプリだけで利用できるとのこと。なお、社会情勢の変化をふまえて、予告なく機能などを停止/変更する可能性があるという。
MAMORIO Bizにおいて提供する濃厚接触度測定レポート機能は、社内の従業員間における濃厚接触者の特定をサポートするオプションサービス。
社内で感染者が出た場合、MAMORIOの過去の検知情報から社内間での詳細なすれ違い情報を分析し、患者が発症する2日前から社内で患者と近接した可能性が高い従業員データを速やかに分析・レポート形式で提供するとのこと。
なお、レポートは、新型コロナウイルス感染者が社内で発生した場合に、企業内の利用ユーザー間での近接データをもとにして作成するもので、一般利用ユーザーとの近接に関するデータは含まれない。
濃厚接触者測定補助レポート機能の利用には、MAMORIO Bizに申し込む際、当該機能オプションの利用を申し込む必要がある。なお、MAMORIO Bizの利用費用は発生する。申し込みが多数あった場合、予告なく提供条件を変更する可能性があるとのこと。