子供が利用する際はとくに注意が必要
また、当然のことながら、保護者の立場であれば、子供にそのような行為の危険を説くこともあるだろう。
e-Sports人気も高まっている中、子供がオンラインゲームで楽しむことを、いたずらに禁止するのは考えものだ。さりとて、危険性をまったく伝えないのも正しくないだろう。
多くのゲームタイトルや、セキュリティソフトには、ペアレンタルコントロール機能がある。といっても、一方的に親がブロックするための仕組みを押し付けるのではなく、親子でやってよいことと悪いことを会話する場を設ける必要があるだろう。
サイバーネットワークの中でのいじめなど、子供に関するトラブルは少なくない。それをおそれて使用をすべて禁じるのではなく、どういったことが起こってしまう可能性があるのかを、親子で話し合い、理解してもらうことが大切だ。
ゲームに熱中する際は、それにともなう危険性をよく理解しておきたいもの。今回は、McAfee Blogの「オンラインで安全にゲームを楽しむ方法」を紹介する。(せきゅラボ)
※以下はMcAfee Blogからの転載となります。
オンラインで安全にゲームを楽しむ方法:McAfee Blog
オンラインゲームは近年、劇的にその市場が成長しており、オンライン詐欺師がこれに注目し始めました。2017年だけで業界の成長は1000億ドル以上に達しており、詐欺や窃盗でお金を稼ぐ機会として犯罪者達にとっては大いに魅力的なため、ゲーマーのリスクは高まっています。
マルウェアやフィッシング詐欺、偽のゲームハック、個人情報の盗難など、あらゆる分野のゲーマーが、オンラインでも現実の世界でも、障害となる地雷を目の前にしているような状態です。もし、あなたがゲームをするつもりなら、安全に楽しむに超したことはありません。そこで今回はゲームを安心して楽しむために、注意すべきことをお伝えしたいと思います。
危険なダウンロード(ドッジーダウンロード)
自分のコンピューターやモバイルデバイスで遊ぶゲーマーは、人気があるゲームや「無料」のゲームを装った危険なリンクや悪意のあるアプリに注意する必要があります。ハッカーは、あなたの同意なしに正規に見えるダウンロードを使用してウイルスやスパイウェアをばらまいたり、有料サービスにサインアップさせるように仕向けます。有名なケースでは、260万人以上のAndroidユーザーが偽のMinecraftアプリをダウンロードし、ハッカーが被害者のデバイスを制御できるようにしました。
研究者たちは、ゲーマーを標的にしたランサムウェアの脅威さえも発見しました。TeslaCryptは身代金が支払われるまでゲームプレイデータを暗号化するように設計されました。もともとは闇サイトを通じて配布されていましたが、それ以降はスパムを介して拡散しています。
また、PlayStationやXboxのようなゲーム機はクローズドシステムであるため、ウイルスに脆弱というわけではありませんが、だからといってユーザーが他のリスクにさらされることはないというわけではありません。
ソーシャル詐欺
どんなプラットフォームのプレイヤーでも、チャットメッセージを介して他のプレイヤーから直接送信されるマルウェアに感染する危険性があります。詐欺師の中には、一見「役に立つ」ツールをダウンロードできるように他のプレイヤーを招待し、ダウンロードしたら実はマルウェアだった、などソーシャルエンジニアリングのトリックを使う犯罪者もいます。62%の子供が他の人と交信しながらゲームをしていると考えると、見知らぬ人と危険な交信をする恐れは現実味を帯びてきているようです。
たとえば、OriginやSteamのサービスを使うプレイヤーは、他のプレイヤーを装ったハッカーによって標的にされ、ハッカーのチームでプレイするよう招待されます。チャットメッセージを介してハッカーは、ゲームへのアクセス認証情報をプレイヤーから盗むために、キーロガーに変換する「オーディオツール」をダウンロードするよう仕向けます。
その他のソーシャル詐欺には、無料でゲームのボーナスや通貨を付与するという悪意のあるYouTubeのビデオや闇サイトがあります。
もう1つの広範囲にわたる一般への脅威は、アカウントのテイクオーバー(乗っ取り)、略してATOです。スパムリンクを投稿したり、信頼できる連絡先から送られてきたと思わせるメッセージを詐取するために、詐欺師が本物のアカウントをハッキングすることをいいます。League of Legendsのようなゲームのアカウントの中には、ハイレベルの、つまりめずらしいスキンを持つがゆえに盗まれ、オンラインで売買されているものもあります。
フィッシング
最後に、無料のゲームやボーナスを提供しているフィッシングWebサイト、つまりあなたのアカウントにログインさせるよう促し、偽のゲームサイト(一見無料で利用できるようで実は有料)にアクセスしてしまうリンクを貼った詐欺メールに注意してください。多くの場合、あなたのログイン認証情報を盗むか、マルウェアを含む偽のゲームを配布するように設計されています。
たとえば、大人気のFortniteのプレイヤーはとりわけターゲットにされています。最新のフィッシング詐欺では、サイバー犯罪者がユーザーのアカウントにアクセスすることを可能にするサードパーティのサインイントークンとそれに関連付けられた支払い情報の詳細を盗むことを目的としています。
安全にゲームを楽しむための方法
これであなたもゲームの脅威についての知識を少し蓄えられたと思います。次に安全にゲームを楽しむための方法をご紹介します。
1.調査する
インターネットやアプリストアからゲームをダウンロードする前に、まず他のユーザーのレビューを読んで安全であることを確認してください。これは、ゲーム内でランクを獲得するために通常使用されるゲームハック、クレジット、パッチ、または仮想アセットを販売するサイトにも当てはまります。違法なファイル共有サイトや「無料」ダウンロードは、マルウェアがちりばめられていることがあるので、避けてください。評判の良いソースから、より安全で支払いオプションがあるゲームを選ぶことを常にお勧めします。
2.正体を明かさない
プロフィール情報とチャットメッセージともに、個人情報を共有することには十分注意してください。氏名、住所、ペットの名前、学校、職場の詳細などの個人情報は、アカウントのパスワードのヒントを推測したり、あなたになりすますことに使用されるおそれがあります。別名で遊ぶことを検討してください。
3.警戒する
詐欺師はゲームのソーシャルな側面を利用して人を欺いているため、見知らぬ人からのメッセージを受信したり、レビューを読んだりするときでも、常に警戒を怠らないようにしてください。
YouTubeやソーシャルメディアのレビューの中には、ゲームやアセットが正当であるとユーザーをだまして信じ込ませるために投稿されたものもあります。詳しく調べて、無料のハックを探し出すようなことは避けてください。実際に知っているゲーマーに、助言を求め実際に何が役立ったかのを聞いてみるのもよいでしょう。
4.自分を守る
古いバージョンのゲームの使用は避けましょう。また、プレイするゲームにパッチと修正が適用されていることを確認してください。そして、ゲームアカウントがすでに不正アクセスされていると思われる場合は、すぐにパスワードをユニークで複雑なものに変更してください。包括的なセキュリティソフトウェアを購入して、既知や新手の脅威からコンピューターやデバイスを保護し、最新の詐欺に対して常にアップデートした状態を保ってください。
※本ページの内容は、2019年2月8日(US時間)更新の以下のMcAfee Blogの内容です。
原文:How Online Gamers Can Play It Safe
著者:Gary Davis
※本記事はアスキーとマカフィーのコラボレーションサイト「せきゅラボ」への掲載用に過去のMcAfee Blogの人気エントリーを編集して紹介する記事です。
■関連サイト