タイムロードは5月1日、Chord Electronicsのステレオパワーアンプ「Ultima 5」「Ultima 6」の国内販売を5月中旬に開始すると発表した。価格はそれぞれ170万円(税抜)/110万円(税抜)。
リファレンスクラスの性能を持つ、次世代アンプ「Ultima」シリーズについては、すでにモノラルパワーアンプの「Ultima 3」が国内市場投入済みだ。今回、ステレオタイプの製品も刷新され、ラインアップに加わった。
Ultima 5は、CHORDアンプの決定版とも言える「SPM 1200 MK II」の後継機として開発。よりコンパクトなステレオパワーアンプ「Etude」で初搭載した「デュアル・フィードフォワード・エラー補正技術」を採用。300ボルト/マイクロ秒と超高速で動作する超低歪高電圧アンプを搭載し、独自開発した超高周波のスイッチング電源(SMPS)との組み合わせによって、非常に高いピーク出力電流が得られるという。
さらに、独自のラテラル構造デュアルダイMOS-FETを採用した低歪みアンプ回路を搭載する。このMOS-FETは32個搭載、パワーデバイスも厳選した特注品となる。
出力は300W/ch(8Ω)、周波数特性は0.5Hz~100kHZ(-1dB)、歪み率(THD+N)は0.005%。本体サイズは幅480×奥行き360×高さ180mmで、重さは22.4kg。カラーはシルバーとブラックが選べる。
Ultima 6は、Ultimaシリーズの中では、ベースグレードの製品。「SPM 1050 MK II」をベースとしながら、デュアル・フィードフォワード・エラー補正技術など、次世代ULTIMAアンプのテクノロジーを追加している。「フラッグシップモデルと同じDNAを持ちながらも、出力を下げることでより実用的で手頃な価格を実現した」とする。
MOS-FETの数はUltima 5の半分となる16個で、出力も180W/ch(8Ω)となる。それ以外はほぼ同等の仕様となっており、周波数特性0.5Hz~100kHZ(-1dB)、歪み率(THD+N)0.005%。筐体も共通で、本体サイズは幅480×奥行き360×高さ180mmで、重さは22.4kg、シルバーとブラックのカラーが選べる。
編注:各モデルが搭載するMOS-FETの数について、公式情報が修正されたため、記事にも反映しました。(2020年7月10日)