グーグルは、ビデオ会議ツール「Google Meet」を一般向けにも、無料で提供することを4月29日に公表した。
Google Meetは、法人向けサービス「G Suite」の有料プランにて提供していたツールで、5月上旬以降はメールアドレスをもつユーザーであれば誰でもGoogle Meetに登録することで、企業や教育機関に提供している「スケジュール管理」「画面共有」「リアルタイム字幕表示(英語のみ)」「好みに応じた画面レイアウト」などが、利用できる。
セキュリティーを重視した設計
他社のビデオ会議ツールがセキュリティー面で不安視されるなか、Google Meetは情報の機密性を維持するために必要な保護を提供するという。
グーグルはデータセンターを相互接続する地球規模の安全性と耐久性に優れたプライベートネットワークで運⽤し、例えば「個人向けアカウントで作成されたビデオ会議には、Googleアカウントを持たないユーザーは参加できない」「会議コードをデフォルトで複雑なコードが付与することで、総当たり攻撃での推測を困難にする」「GoogleMeetのビデオ会議で転送されるすべてのデータは暗号化され、Googleドライブに保存されるすべての録画/録⾳のデータも保存時に暗号化される」などとうたう。
スマートフォンのアプリやウェブブラウザーから無料で利用できるため、誰でもたやすく利用できるというメリットがある反面、他社サービスと比べると音声の品質がよくない時がある、背景を隠すフィルターを用意していないなど、課題が残る。このあたりのユーザーの声はグーグルにも届いているので、随時使い勝手を更新していくとしている。