オンライン飲み会が流行っているが
快適に参加するための心構えも必要だ
Zoom飲みが流行っている。ビデオ会議ツールを使って、オンライン上で飲み会を開くのだ。当然食事も飲み物も自分で用意しなければならないし、相手とは映像でしかやりとりできない。しかし、これが予想外に楽しい。
顔を合わせないのでコロナ感染の心配を一切しなくていい。移動する必要がないので、交通費がかからない。お店を予約する必要もないし、混んでいるからと飲み屋難民になることもない。自分の飲食分しかかからないので、割り勘負けしない。自分だけお酒ではなく、ソフトドリンクを飲んでいてもいい。飲みが足りないと、強要されることもない。いつでもトイレに行けるし、混んでいることもない。店の匂いが服に付くこともない。なんなら、風呂に入った後で飲み会に参加することもできる。
友達とであれば、違和感なくコミュニケーションできる。オンライン飲み会が初めての人でも数分で慣れるだろう。実家とのコミュニケーションにも最高だ。普段は季節に1回くらいしか帰省しない人でも、オンラインであれば手軽に顔を見せられる。
気軽に始められるのもいい。参加側であれば、基本的に無料だ。マイクとスピーカー、ウェブカメラという機材は、スマホやノートPCに内蔵されているので追加コストもいらない。デスクトップPCの場合は、ウェブカメラ、マイク、スピーカーが必要になる。とは言え、ゲームをするならマイクとスピーカーはあるだろうし、ビジネスでビデオ会議するならウェブカメラを持っている人も多いだろう。
オンライン飲みを重ねてきた経験から、楽しむためのアドバイスを紹介したい。まず、オンラインでのコミュニケーションは信頼関係のある相手とでなければ少し疲れる。人によるのかも知れないが、初めての人と飲むのはそこまで楽しめないと感じた。多分、先方もそう感じているだろう。もちろん、知った仲の友人や家族であれば問題なし。
開催時間も決めておいた方がいい。90分でも2時間でも3時間でもいいが、終わりが未定だとつらく感じる人もいる。主催者があらかじめ宣言しておき、15分くらい前に告知するといいだろう。
また、家族にも配慮が必要。筆者が外に飲みに行きまくるのはまったく問題がなかったのに、オンライン飲みで楽しそうにしていると、疎外感を抱くらしい。家族がいるなら、無駄に長時間の飲み会は避けた方が良いかも知れない。ちなみにヘッドセットで会話するより、マイク&スピーカーで会話をオープンにする方が家族のストレスが小さそう。誰ともわからない相手と聞こえない会話をされるより、どんなことを喋っているのかわかるほうが安心感があるのだろう。
バーチャル背景機能を使えば、背景を任意の画像にできるし、「SnapCamera」というアプリを利用すれば、自分の見た目にエフェクトをかけることができる。すごく面白いのだが、やるなら1発ネタで。みんなが会話しているのに、ずっと設定をいじって、かまってオーラを出すのは嫌がられるので注意すること。
お酒やつまみはあらかじめ用意しておき、トイレは済ませておくのも基本。つまみだが、できれば手軽に食べられるもののほうがいい。パスタやどんぶりなどをむしゃむしゃ食べていると、何度か突っ込まれることがあった。もしかしたら、不快にさせてしまったのかもしれない。
最後に確認しておきたいのが、通信回線とデバイスのスペック。通信速度が遅かったり、PCの性能が低い場合、映像や音声がカクカクしてとても聞きづらくなる。その場合、自分ではなく、相手に不快な思いをさせてしまうので注意しよう。電波のいい場所に移動するとか、Wi-Fiに接続するとか、スマホではなくPCでアクセスするといった気配りをしたいところだ。
さて、Zoom飲みという言葉ができるくらいだから、オンライン飲みで使われるビデオ会議ツールはZoomが多い。しかし、世の中にはまだまだ同様のツールがある。次のページからは、いろいろとと試してみた中からオンライン飲みにオススメのツールを紹介する。
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