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血液販売の例も!? COVID-19を悪用したサイバー犯罪の今

2020年04月24日 09時00分更新

文● せきゅラボ編集部

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サイバー犯罪者もCOVID-19の話題をチェックしている

 新型コロナウイルス(COVID-19)の流行が世界中で続いている。残念ながら、サイバー犯罪がグローバルな事件を利用することはめずらしくない。

 国内でいえば、日用品の一時的な不足が発生してしまい、悩まされた人も多いだろう。サイバー犯罪者はこれを狙っている。たとえば、マスクの入手が困難な状況に便乗した、不審なマスク販売広告メールに関する報告がある(新型コロナウイルスに便乗した架空の“マスク販売広告メール”にご注意!(速報第2弾)(発表情報)_国民生活センター)。

 もちろん、これはニセのメールだ。そのメールから飛べるページは閉鎖されているが、実在する事業者のホームページアドレスと類似のURL名を使用していたことから、個人情報やクレジットカード情報を不正に取得するなどを目的にしていた可能性がある。

 また、給付金が話題となっているが、それに乗じた詐欺も増えてくるかもしれないので、注意したいところだ。厚生労働省によれば、「費用を肩代わりするので検査を受けるように」「個人情報を聞き出そうとされた」と言われたという相談も増えているという(新型コロナウイルス感染症に関して厚生労働省を装った詐欺にご注意ください)。

 海外ではどうだろうか? もちろん、世界的な被害があるゆえに、その話題の影響力は大きい。ダークウェブのフォーラムに、新型コロナウイルスに罹患して完治したという人から(免疫があるとして)血液を販売するという投稿まであるほどだ。

 それは極端な例としても、やはり、悪用している例はある。たとえば、「Corona Safety Mask(コロナ セーフティ マスク)」というアプリ。ユーザーがアプリをダウンロードすると、「coronasafetymask.tk」というサイトからマスクを注文できるとうたっている。しかし、その際にSMS送信許可を悪用、被害者の連絡先リストに詐欺・なりすましメールを送信するという。

 COVID-19に関する話題をサイバー攻撃に組み込んだグループが出現している点に注意すべきだ。毎日のように報道されている話題に乗じて、さまざまなサイバー犯罪が勃発している。不確かな情報も流れがちな状況だからこそ、しっかり用心しなければならない。

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