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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第317回

ビデオ会議で活躍するスピーカーフォン「Anker PowerConf」レビュー

2020年04月19日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII

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 ビジネスではテレカン、プライベートではZoom飲みのニーズが急上昇し、ビデオ会議システムが普通に使われるようになった。マイクとスピーカーが必要だが、スマホやタブレット、ノートPCには元から搭載されているので、とりあえずスタートすることはできる。

 しかし、スピーカーはともかくマイクの性能が足りないと、音声が聞き取りにくくなる。特に、複数の人がいると、誰が喋っているのかがわからないのだ。Zoom飲みならともかく、テレカンだとビジネスに支障を来してしまう。そこで、オススメなのがスピーカーフォン。今回は、最大8人までの会議でも全方向から声を集め、クリアな通話が可能になる「Anker PowerConf」をレビューする。

「Anker PowerConf」があれば1ヵ所から複数の人が参加するビデオ会議でもクリアな音声で会話できる

ビデオ会議でクリアな音声で
やり取りするための機能を満載

 モバイルバッテリーで有名なAnkerから2月28日に「Anker PowerConf」が発売された。価格はAmazon.co.jpで1万2980円。Bluetooth対応のスピーカーフォンで、出張やリモートワークでのテレカンをサポートしてくれる。

 一番のウリは集音性能。6個の全指向性マイクを360度に配置し、Anker PowerConfの周りすべての音を漏れなくキャッチする。さらに、オートゲインコントロール機能で、座っている場所や声の大きさにかかわらず、均一な音量に調整してくれるので、相手が聞きやすくなる。エコーキャンセリング機能やノイズリダクション機能により、音質もクリアになる。

 タダでさえ、コミュニケーションの解像度が落ちるテレカンで、音質が悪ければ相手に大きなストレスを与えてしまう。相手に届ける音質には気を配りたい。

 筆者は、テレカンは1人で出ることが多いのだが、Zoom飲みには家族と一緒に参加するし、取材先から編集部と会話を共有するために音声をリアルタイムに送信することもある。価格もデザインもいい感じだったので、購入した。

 パッケージを開くと、キャリングケースにスピーカーが入っていた。ケースの中にUSBケーブルがないので、付属しないんだ、と不思議に思いつつも、しばらくは自前のケーブルを利用していた。本記事を執筆するために、ケースを引っ張り出したところ、クッションと思っていた段ボールの中にケーブルが入っていたことが判明。筆者のように見落とさないようにしてほしい。

スピーカーフォン「Anker PowerConf」の価格は1万2980円

箱を開けたところ。手前の青い箱にケーブルが入っている

キャリングケースが付属しているのはありがたいポイント

 ビジネスにマッチするデザインで、しっかりした作りになっている。サイズは124×124×28mmで重量は340g。少しずっしりくるのは、6700mAhのバッテリーを搭載しているためだ。上面には多機能ボタンや音量アップ/ダウンボタン、ミュートボタン、通話ボタンを配置。前面には電源ボタンとBluetoothボタン、背面にはUSB-A出力ポートとUSB-C入力ポート、AUXポートを備えている。

 USBポートが2種類あるが、スピーカーフォンとして利用できるのはUSB-Cのみ。付属するケーブルもUSB-C&USB-Aタイプだ。「Anker PowerConf」はモバイルバッテリーとして動作するが、その際に利用するのがUSB-Aポートとなる。間違えないようにしよう。USB-Cしか搭載していないMacbook Proなどでは、USB-Cケーブルを別途用意するか、Bluetoothで接続することになる。

前面には電源とBluetoothボタンを配置

背面にはUSB-A出力ポートとUSB-C入力ポート、AUXポートを備える

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