T-ICUは4月15日、重篤なCOVID-19患者に対する「遠隔ICU」を24時間提供できる体制を構築するために新たに集中治療専門医を増員し、全国の医療機関をサポートする「COVID-19プロジェクト」を開始した。
本プロジェクトは、COVID-19患者数の増加に伴う医療崩壊が危惧される中で、通常のサービスラインに加えて、重篤なCOVID-19患者に対する遠隔ICUを24時間提供できる体制を構築するために新たに集中治療専門医を増員し、全国の医療機関をサポートするもの。
COVID-19プロジェクトでは、同社の提供する遠隔ICUを、6月末までシステムの初期導入費用および毎月の利用料も含めて無償で提供する。
重篤なCOVID-19患者に対して、人工呼吸器やECMOによる治療ができるのは集中治療専門医・集中ケア認定看護師となる。COVID-19患者数の急激な増加に伴い、集中治療室(ICU)で治療が必要な重篤な患者も急激に増加しているため、集中治療専門医・集中ケア認定看護師の不足が顕著になっているという。
ICUでは、COVID-19が流行する以前から「専門医・認定看護師の不足」という問題があり、それによる①医療レベルの地域間格差、②専門医・看護師の疲弊、が以前から指摘されていた。同社が提供する遠隔ICUは、ICTを用いて専門医・認定看護師がより多くの重篤な患者の診療にあたることを可能にすることで、これらの問題を解決できるという。