すでにクルマを持っている人にも、これから購入を考えている人にとってもマストなアイテムが「ドライブレコーダー」。いまや前後ドラレコは当たり前の時代で、その種類も豊富にあります。もちろん機能豊富なサードパーティー製を取り付けるのもアリですが、「どうせ取り付けるなら、納車時点から取り付けてもらった方が安心確実」というもの。ホンダの場合、純正用品メーカーであるホンダアクセスから好適なモデルが登場しています。そこで昨秋に登場した「ナビ・スマートフォン連動タイプ DRH-204VD」と「スマートフォン連動タイプ DRH-204WD」を使ってみました。
カメラと記録部が別筐体
確実に動く安心感
「ドラレコはどれも同じ」と思われがちですが、メーカーによって機能はさまざま。その中であえて純正ドラレコを選ぶメリットは「メーカーの車両仕様に合わせた、動作の確実性」と「使い勝手」といえます。イマドキの新車は、運転支援や補助ブレーキをはじめとする各種安全装置が満載なのはご存じかと思います。たとえばホンダが搭載する「Honda SENSING」(ホンダセンシング)の場合は、単眼カメラとミリ波レーダーによって、歩行者や白線などを検知しているのですが、これらはフロントガラスに機材が取り付けられています。
ここで問題になるのが、ドラレコへ与えるレーダー波の影響。というのもドラレコの中には、影響を受けて「動いてほしい時に動いていなかった」という機種があるそうなのです。また、逆にドラレコが車載電装品に対して影響を及ぼし、ETCのゲートが開かない、テレビにノイズが入るといったことも。こういったところをキチンと対策していることも純正ドラレコの強みといえます。
次に使い勝手。ドラレコを取り付けた後は、設定を行ないます。ですが大抵は本体背面の小さな画面を覗き込むように見ながらすることが多いでしょう。さらにこのモニターを頻繁に見るのか、というと次第に見なくなるものです。いっぽう新車購入時に「ついでにナビも」という方は多いと思います。そのドラレコとナビが接続できれば「ナビの画面でドラレコ映像の確認」ができますから、設定はラクですし、動画確認も簡単にできます。
ここで紹介する「ナビ・スマートフォン連動タイプ DRH-204VD」と「スマートフォン連動タイプ DRH-204WD」は、記録部とカメラが別筐体な点が見逃せないポイント。というのもフロントガラスに取り付けらた各種センサーなどにより、ドラレコを取り付けたいルームミラー裏側のスペースは狭くなっています。ここにモニター付きのドラレコを設置しようとすると、ルームミラーと干渉してしまうことも。
ドラレコを購入された方ならおわかりかと思いますが、ドラレコの画面を見るのは初期設定の時くらいであり、それ以降、触れることは滅多にありません。とはいえ、小さければよいのかというと、設定する際に小さな画面を見るのは厳しい。ですが純正ドラレコのうち、カメラと本体が別筐体の場合、カメラ部がコンパクトになるばかりか、純正カーナビを付けていれば、設定はナビ画面側から操作ができるというから合理的です。