メルペイは3月27日、スマホ決済サービス「メルペイ」のネット決済を利用して、提携するECサイトで購入した商品の資産価値を可視化し、購入履歴を元に「メルカリ」に出品ができる、「かんたん出品連携」機能の提供を開始した。
かんたん出品連携は、メルカリアプリ内の「持ち物リスト」に入っている商品を簡単に出品できる機能。提携するECサイトからメルペイを使用して購入した商品に加え、過去にメルカリ内で購入した商品、「売れるかチェック」機能を使用して撮影した持ち物が持ち物リストに掲載される。
リストには、過去の相場データやAIから予測した、各商品の売れやすい価格が表示されるほか、リストされている商品の合計金額も表示されるため、自身の「資産情報」が可視化される。出品時には、商品のカテゴリー・ブランド・商品名および説明が全て自動で入力されるため、簡単にメルカリでの出品ができるという。
本機能は、提携するECサイトからメルペイを使用して商品を購入し、マイページにある持ち物一覧をタップすると利用できる。
同社が2019年4月にフリマアプリ利用者を対象に実施した調査によると、「新品を購入するときにリセールバリューを考えるようになった」と回答した割合が6割を超えており、消費者の中での「売ることを前提に買い物をする」という意識の拡がりと、「再販価値の把握」に対する消費者のニーズの高まりが感じられたという。また、フリマアプリの利用により「新品の商品購入単価が上がった」と回答した人は約3割おり、フリマアプリの存在が、新品購入の単価にも影響を与えているという。
このような背景から、同社は提携するECサイトにてメルペイのネット決済を利用して購入した商品をメルカリの持ち物リストに追加してメルカリ上での推定販売価格を表示する機能を開発。商品購入後、不要になった場合には、かんたん出品連携機能を利用して、購入履歴を元にメルカリに出品ができるようにした。
第一弾として、CROOZ SHOPLISTが運営するファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」にてメルペイのネット決済で購入した商品において、同機能が利用できる。
今後対応予定のECサイトとして、ANAP、fifth(フィフス)、 MAGASEEK(マガシーク)、PREMOA、RUNWAY channel、smarby(スマービー)、STRIPE CLUB、STRIPE DEPARTMENTを挙げており、対応時期は未定としている。