Seasonicらしいド安定ぶり!
「FOCUS PLUS」の後継として安心して使える
実際に環境を用意して負荷をかけてみよう。負荷とひとことにいっても、CPU使用率20%が延々と続くこともあれば、CPU使用率50%+CPU使用率70%という場合もある。
そのすべてをチェックは物理的に難しいので、CPU使用率100%+GPU使用率100%の状態を約1時間連続させてみた。まずないような高負荷状態だが、テスト中の各出力が安定しているのであれば、たとえばゲームを8時間ぶっ通しで遊ぶといった場合でも信頼していいという判断だ。
使用したアプリケーションはAIDA 64のSystem Stability Testで、テスト環境は以下の通り。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | AMD「Ryzen 7 3700X」 |
マザーボード | MSI「MEG X570 GODLIKE」 |
メモリー | CORSAIR「CMK32GX4M4A2666C16」(8GB×4) |
ビデオカード | SAPPHIRE「NITRO+ RX 5700 XT 8G GDDR6」 |
SSD | Western Digital「WDS100T3X0C」(1TB) |
電源ユニット | Seasonic「FOCUS-PX-750」 |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
上記の通り、何事もなくクリアした。FOCUS-PXシリーズは、12V/5V/3.3Vいずれかに極端な負荷がかっても電圧変動幅を±3%以内に抑えるTight Voltage Regulation機能が大きいようだ。負荷テスト中の挙動を見るに、作業用にマルチGPU環境を検討する読者にもちょうどいいだろう。
気になる騒音。「クーリング」で動作していたようなのだが、Radeon RX 5700 XTの騒音のほうが大きく、FOCUS-PX-750自体の騒音はまったくわからなかった。またアイドル時はファンが停止するため、騒音はナシ。FOCUS-PX-750単体の騒音が気になるケースはまずないと思われる。
安定した出力と配線しやすいケーブル
通電できるテスターが付属する自作マニアの強い味方
FOCUS-PX-750の実売価格は2万8380円前後。PCを自作するとなったとき、まずCPUやGPUから決めていき、最後のほうで電源の予算確定といった流れが多いのではないだろうか。
冒頭でも触れたように電源がダメだとスペックを活かすことができないし、長く酷使するにも不安が付きまとう。
今回チェックしたようにFOCUS-PXシリーズは扱いやすく、また安定した電源だ。FOCUS-PXシリーズの予算を確保してから、PCパーツを選んでいくことを強くオススメする。