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小野員裕「魂のラーメン外伝」 第6回

伝統の味を再現! タンメンと餃子の名店 来々軒(東京・東陽町)

2020年03月31日 12時00分更新

文● 小野員裕 編集● ラーメンWalker

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 団地が密集する「東陽弁天商店会アーケード通り」に、かつて「来々軒」というタンメンと餃子の名店があった。いつも行列で半年に1回のペースで通っていたけど、残念ながら閉店。

 ところが、常連だった客が来々軒の味に魅せられ、元店主にそのレシピを教わり、永代通り沿いに2009年に復活させた。

 鶏の淡い清湯(チンタン)スープに野菜のエキスが溶け込んだライトな塩味。平打のややウェーブのかかったモチモチシコシコの重量感のある太麺。シャキシャキの野菜とともにかぶりつけば、これが旨い。

 スープがやや軽めなので、ちょっと物足りないと思う人もいるかもしれないけど、食べ終わる頃にちょうどよい塩梅になる。それでも物足りない人は、ほんのちょっと醤油を足し、ラー油を少々振りかければ味がグっと締まる。

 餃子は大ぶりでむっちり、パリパリの香ばしい焼き目、下味がほどよく入った餡。

 そのままでもいけるけど、やっぱ酢醤油にラー油が最適、これも旨い。

 かつての本家「来々軒」をホウフツとさせる味わいだ。

〈店舗データ〉
【住所】東京都江東区東陽3-21-4ライオンズマンション1階 電話03-6458-6368
【営業】10時30分~15時 17時~20時
【休日】水・第3木
【アクセス】地下鉄東西線「木場駅」1番出口から徒歩4分 地下鉄東西線「東陽町駅」2番出口から徒歩4分

小野員裕 Kazuhiro Ono (大衆料理研究家)

 17歳からカレーの食べ歩きをスタート。以降、大衆料理研究家として早い時期からジャンルを問わず各メディアで情報発信。著書「魂のラーメン(プレジデント社)」はラーメンファンのみならず食に関わる多くの評論家やブロガーにも多大な影響を与えた。現在も1日1軒は食べ歩きの日々。

百麺人(https://ramen.walkerplus.com/hyakumenjin/

本人ブログ https://onochan.jp/

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