親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定 第53回
目指すはインフルエンサー?
若者はSNSをメディアとして活用中。3割超がフォロワー1000人以上
2020年02月25日 09時00分更新
SNSをメディアとして活用する若者たち
皆さんはSNSをどのように活用しているだろうか。親しい友人との交流用という方、ビジネス専用として活用しているという方もいるだろう。では、10代を中心とした若者たちはSNSをどのように使っているのだろうか。
10~30代男女を対象としたジャストシステムの「SNSとCGM(消費者生成メディア)」(2019年11月)によると、個人としてSNSで情報発信している人は43.5%だった。そのうち、メディア(=自身が情報発信の主体として、フォロワーに何らかの意思や切り口を伴ってメッセージを発信するもの)として運営しているアカウントがある人は51.7%いた。
なお、メディアとして運用しているのは、男性(64.7%)のほうが女性(40.5%)より多い傾向にある。10代では49.8%、20代では57.6%など、若者たちにとって、自分が主体としてフォロワーに対して意志やメッセージを発信することは当たり前のことのようだ。
1000人以上フォロワーを持つ割合は3割以上
なお、個人でメディアとして運用しているSNSのフォロワーは、「100~1000人未満」が40.7%で最多。「1000~3000人未満」(12.3%)、「3000~5000人未満」(5.0%)、「5000人~1万人未満」(5.0%)、「1万人~3万人未満」(2.9%)、「3万人以上」(5.6%)など、1000人以上のフォロワーを持つ個人のSNSメディアはなんと30.8%にも上った。
個人としてSNSメディアで情報発信している人のうち、情報発信が直接的・間接的に何らかの成果につながっている人は61.2%いた。「人脈形成」(58.0%)、「特定分野の知見の形成」(46.1%)、「セルフブランディング」(39.9%)などが多く、「出版やテレビなど他のメディアへの露出」(36.9%)という例も。その他、「広告収入」(39.2%)、「アフィリエイト収入」(35.5%)など収益につなげている例もあった。
不特定多数に対して情報発信できるSNSは多数ある。たとえばTwitter、YouTube、Instagram、TikTokなど、それぞれ上手く活用している人は多い。
インフルエンサーが力を持つこの時代、若者たちはSNSを情報発信のためのツールとして上手く活用できているようだ。活用次第でメリットも大きいので、オトナ世代も見習ってもいいかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この連載の記事
-
第315回
デジタル
違法のオンラインカジノ、利用者数は約196.7万人、経験者は約336.9万人に -
第314回
デジタル
若者の3割がトラブル被害! インターネット通販の被害額は高額化傾向に -
第313回
デジタル
Instagramの利用時間を制限しよう! スリープモード設定でやめやすく -
第312回
デジタル
10代男性の半数は対面よりSNSのほうが楽しい!「対面よりもSNSのほうが気楽」も全年代の半数以上に -
第311回
デジタル
SNSで言い合いや批判書き込みを経験する割合は10代~20代前半男性が最多 -
第310回
デジタル
6つのスタンプが合体!? LINEのスタンプアレンジ機能の使い方 -
第309回
デジタル
10代は自宅と通学中に趣味・娯楽を検索している(昼間は学校なのでNG) -
第308回
デジタル
70代以上のWeb検索事情 「昼間に自宅で」「世の中や身近な出来事」に興味関心 -
第307回
デジタル
子どもにYouTubeを見せるなら「制限付きモード」をオン推奨 -
第306回
デジタル
新成人のお年玉事情2025! 20歳でも6割はもらっている -
第305回
デジタル
推し活は10代でも当たり前! 男子の推しはYouTuber、では女子は……? - この連載の一覧へ