2020年2月17日、NTTコミュニケーションズは、IoTプラットフォーム「Things Cloud」の追加プランとして、専有型の「Things Cloud Private」の提供を開始した。マルチテナント型のみだった「Things Cloud」に専有型プランを追加することで、従来のマルチテナント型では対応が難しかったニーズへ応えていくという。
(1)閉域網接続によるセキュアなデータ流通
インターコネクトサービスを経由して閉域網内で接続するため、たとえば製造業のユーザーが工場で扱うような機密性の高いデータをセキュアに流通させることができる。セキュアなデータ流通経路を通じて、クラウド、ストレージ、データ分析など同社のSDPF(Smart Data Platform)の各種サービス・機能と連携可能なため、安心安全なIoT活用環境の構築が可能になる。
(2)専有基盤の提供によるサーバーリソース確保
利用要件に応じ、必要な規模のサーバーリソースを確保する専有基盤をご提供します。お客さまごとにサーバーリソースを確保、変更することができるため、繁忙期への対応などに合わせて柔軟な対応が可能になります。
(3) 複雑なカスタマイズへの対応
特定ポートやIPアドレスの接続制限や、ユーザーインターフェイス画面の変更など、要件に応じたカスタマイズが可能。また、デバイスとIoTプラットフォーム間で利用される軽量な通信を実現するMQTTSと、Active Directoryと接続してシングルサインオンを実現するOAuth2.0に対応しており、個別アプリケーションやセキュリティ要件に応じた複雑なカスタマイズが可能になるという。
今回のThings Cloud Privateの提供により、閉域網との接続によるセキュリティ強化や、CPU・メモリなどのサーバーリソース確保、複雑なカスタマイズへの対応など、多様化するニーズに応え、IoT活用とデジタルトランスフォーメーション(DX)の実現に貢献するという。