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PhotoshopとPhotoshop Lightroom、Premiere Proでの使い勝手を検証してみた

写真&動画編集で期待以上の性能を発揮! Ryzen 7&GeForce搭載「DAIV A5」はストレージ強化でさらに快適に!

文●周防克弥 編集●市川/ASCII

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工夫次第ではRyzen 7 3700XとGeForce GTX 1650による動画編集も快適に

 静止画処理においてはその高性能を期待できるが、動画での使い勝手はどうなのか。そこでAdobeの動画編集ソフト「Premiere Pro」で簡単に検証を行なってみた。Adobe製のソフトはインテル製CPUとNVIDIA製GPUには優しいが、AMD製CPUとGPUには厳しいという状況になっている。この点については、今後のアップデートなどに期待したいところだ。

 Premiere Proの推奨スペックを確認すると、CPUには第6世代のインテル製CPUか同等のAMD製CPUとなっているが、ハードウェアアクセラレーションに至っては第6世代以降のインテル製CPUを搭載し、インテル Graphicsシリーズに対応したWindows 10を推奨している。つまり、インテル製CPUを載せて、しかも内蔵GPUを有効化していないとハードウェアアクセラレーションは機能しないということになる。

 過去に、インテル製CPUとRadeonの組み合わせで内蔵グラフィックの機能を有効にしないとハードウェアアクセラレーションが使えないことがあった。が、GeForce GTX 1650を搭載しているのであれば、CUDAコアを利用したハードウェアアクセラレーションも期待できるのではないだろうか。

 素材は2400万画素のデジタルカメラで撮影した4K/24フレームで約30秒の動画を複数用意。これといった処理は行なわずにつなげた約10分の動画を作成し、書き出しにかかる時間を測定してみた。

プロジェクトの設定を見るとレンダラーの選択で「Mercury Playback Engine - GPU 高速処理(CUDA)」となっている。NVIDIA製のDUDAコア採用のGPUが搭載されていることが確認できる

しかし実際の書き出し画面の設定ではハードウェアアクセラレーションは選択できず、ソフトウェアレンダリングになってしまっている

とりあえずそのままプリセットされている「YouTube 1080p」の設定を選んで書き出しを行なったところ、処理時間は約4分15秒と再生時間の半分以下の時間で完了した。タスクマネージャーで見ると、CPUの使用率はほぼ100%まで上がっていて、GPUは70%くらいで動作しているのがわかる。書き出し時の詳細を見るとソフトウェアレンダリングになっているが、一応ハードウェアアクセラレーションが効いているような気がしないでもない。

今度は書き出しサイズを4Kに設定。こちらも表記的にはソフトウェアレンダリングになってしまう。プリセットの「YouTube 2160p」で書き出しを行なってみたところ、処理時間は約10分30秒かかった。不思議なのはタスクマネージャーを見ているとCPUはほぼ100%で動作しているのにGPUは10%くらいで、ハードウェアアクセラレーションは機能していないと思える。それでも、4K動画の再生時間とほぼ同じ時間で書き出しができるのはCPUの処理能力がとても高いのが要因だろう

 フルHDでの書き出しでは、タスクマネージャーを見ている限りGPUは機能していたが、4Kでは全くといっていいほど機能していない。またプロジェクト設定でCUDAのアクセラレーションは選択できているはずのに、書き出し時にはソフトウェアレンダリングになっている点が気になるところ。

 そこで今度は、秘密兵器のプラグインを使ってみることに。Premiere Proのサードパーティ製プラグインの一覧ページ(https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/plug-ins.html)でも紹介されている「Cinegy Daniel 2」(https://www.daniel2.com/index.php/products/adobe-plugin)をインストールして試してみた。本来はインテル製CPUとNVIDIA製GPUの構成で高速な処理を可能にする無償のプラグインだが、AMD製CPUでもNVIDIA製GPUのCUDAコアによるアクセラレーション機能を有効にできるのだ。

「Cinegy Daniel2」はいろいろな機能を持っているが、今回は簡単に「H.264形式」で書き出しを試してみた。プリセットなどは効かなくなってしまうが、形式で「Cinegy H.264」を選択し、解像度を1920x1080ドット、ほかはデフォルトのままに設定して書き出しを行なってみた

1080pでの書き出しにかかった時間は約3分7秒と再生時間の3分の1程度の時間で書き出しが完了した。書き出し中のタスクマネージャーを見るとCPUは50%程度の使用率で、GPUは90%くらいまで上昇。Premiere Proでハードウェアアクセラレーションが効いている状態の動作としては、CPUよりもGPUが多く仕事をするのが正常。最大限の性能が発揮されている証しだ。インテル製CPUとNVIDIA製GPUの組み合わせなら普通に見れる光景である

書き出しサイズを4Kに変更したところ、処理時間は約3分35秒。こちらもとても高速に処理ができている。4K動画の書き出しでも再生時間の約3分の1程度で済むのは驚きだろう。タスクマネージャーの動作状況を見るとGPUは変わらず90%程度の動作率で、CPUも90%くらいまで上がっている

 Cinegy Daniel 2の導入により、AMD製CPUとNVIDIA製GPUの組み合わせでもかなり高いパフォーマンスを発揮できることがわかった。これなら静止画メインの人だけでなく、動画を扱う人で食指が動くのではないだろうか。

 趣味や仕事で写真を多くあつかう人ならストレージのカスタマイズをおススメしたい。購入時のカスタマイズでM.2 PCIe Gen4接続の1TB/2TB SSDが選べる。1TB SSDの値段は2万6800円、2TB SSDは5万1800円だが、十分な快適さを実感できるだろう。動画用途の場合、起動ディスクが256GB SSDだと容量が気になってしまうところだが、セカンドストレージで1TB HDDが標準で搭載されているので保存先の容量としては問題ない。もしSSDの容量が気になる場合はアップグレードするのもありだ。

工夫次第では動画編集も写真編集も快適。クリエイティブ面で幅広く扱えるのがDAIV A5の魅力だ

 高い処理能力を持つRyzen 7 3700XとGeForce GTX 1650の組み合わせは工夫次第で動画編集も快適かつ高速にできる。DAIV A5iconは静止画も動画も幅広く扱える優れたデスクトップパソコンといえよう。

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試用機の主なスペック
機種名 DAIV A5
CPU Ryzen 7 3700X
グラフィックス GeForce GTX 1650
メモリー 16GB(8GB×2)
ストレージ 256GB SSD+1TB HDD
内蔵ドライブ -
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)
インターフェース DisplayPort×1、HDMI端子×1、DVI-D端子×1、USB 3.0×8、USB 3.1×2、ラインイン、ラインアウト、ヘッドフォン出力×1、マイク入力×2、PS/2端子
サイズ/重量 およそ幅190×奥行490×高さ490mm/約9.4kg
OS Windows 10 Home(64bit)
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