多くの場面でGTX 1650 SUPERを凌駕
フルHDなら快適なゲームプレイが実現
それでは、RX 5500 XT MECH 4Gのパフォーマンスをチェックしていこう。今回、比較対象には競合製品となる「GeForce GTX 1650 SUPER」(以下、GTX 1650 SUPER)を用意。利用したグラフィックスドライバーは、RX 5500 XT MECH 4Gが「Adrenalin 2020 Edition 19.12.3」で、GTX 1650 SUPERが「GeForce Game Ready Driver 441.87」。それ以外のテスト環境は表のとおりとなる。
テスト環境 | |
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CPU | Intel「Core i7-8086K」 (4.0GHz、最大5.0GHz) |
マザーボード | MSI「MPG Z390 GAMING PLUS」べ(Intel Z390) |
メモリー | DDR4-2666 8GB×2 |
ビデオカード | Radeon RX 5500 XT GeForce GTX 1650 SUPER |
SSD | Plextor「PX-512M9PeG」 (M.2、NVMe、512GB) |
電源ユニット | SilverStone「SST-ST1200-G Evolution」 (1200W、80PLUS Gold) |
OS | Microsoft「Windows 10 Pro 64bit版」 |
グラフィックドライバー | Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 19.12.3 GeForce Game Ready Driver 441.87 |
まずは、「3DMark」(Version 2.11.6846)の総合スコアからだが、RX 5500 XT MECH 4Gは、Fire StrikeでGTX 1650 SUPERに9~43%の差を付けた。とくに、解像度が最も高くなるFire Strike Ultraで両者の差が最大になっており、ビデオメモリー容量4GBでも、RX 5500 XT MECH 4Gはかなり良好なスコアを発揮している。
Time Spyでも、RX 5500 XT MECH 4GはGTX 1650 SUPERといい勝負を演じており、DirectX 12のゲームでも高いパフォーマンスが期待できそうだ。
続いて「Apex Legends」のテスト結果を見てみよう。ここでは、オプションから描画負荷が最も低くなるように設定したうえで、ゲームを実際にプレイ。プレイ中の1分間の平均フレームレートと最小フレームレートを「Frpas」(Version 3.5.99)で取得した。
その結果だが、1920×1080ドットでは描画負荷が軽くなり過ぎたようで、CPUのボトルネックによりフレームレートの頭打ちが発生してしまった。そこで、2560×1440ドットに目を移すと、RX 5500 XT MECH 4G OCはGTX 1650 SUPERに平均フレームレートで4%ほどの差を付け、最小フレームレートが100fpsを上回っている点は立派の一言。
「Fortnite」でもゲームを実際にプレイし、Frapsでフレームレートを取得した。なお、設定は最高プリセットを選択している。ここでは、1920×1080ドットこそ、平均フレームレートでGTX 1650 SUPERに届いていないものの、2560×1440ドットでは逆に8%ほどの溝を開けた。その1920×1080ドットでも、RX 5500 XT MECH 4Gは最小フレームレートが60fpsに迫っており、プレイアブルなパフォーマンスが得られていると言っていい。