便利なサービスを使って時間短縮で英語を身につけよう
歴史的に価値ある英語スピーチをテキストや音声、動画などで学習できるWebサービス「American Rhetoric」
2019年12月26日 07時00分更新
PCやスマホを使って、英語学習を時短にする便利なサービスやツールなどを紹介する連載。今回は、高いレベルのスピーチや講演といった英語に触れられる「American Rhetoric」を紹介します。
政治家の演説や映画の名演説シーンなどが音声とスクリプト(物によっては映像も)で確認することができる。TOEICの英語なら問題なく読める、というようなハイレベルの方であれば、このサイトで芸術的観点からも英語の難しさの観点からもハイレベルな文章に触れることでさらにレベルアップできるだろう。
「American Rhetoric」は、英語で行なわれたスピーチや講演、ディベートなど、特に歴史的にも価値のある英語の文章を豊富に集めたデータベース。5,000以上のテキスト、音声、動画が集められており、英語学習としてだけでなく、その内容自体も優れた文章に出会うことができる。
特に「Top 100 Speeches」は、20世紀にアメリカ人が行なった政治的な演説を厳選したもので、米ウィスコンシン大学マディソン校と米ベイラー大学の教授陣が集めたもの。社会的、政治的な影響があり、芸術性にも優れたものとして137人の学者が認めているそうだ。
「I have a dream」で知られるマーチン・ルーサー・キング牧師の演説、ジョン・F・ケネディの大統領就任演説、フランクリン・ルーズベルトの大統領就任演説や屈辱演説、米連邦議会下院議員に初めて選出された黒人女性バーバラ・ジョルダンの演説をはじめ、第二次世界大戦から公民権運動、女性解放、ベトナム戦争、冷戦といったアメリカの歴史をなぞるような演説が集められている。
各演説は、全てフルのテキストが用意されており、音声や映像が残されているものはそれも添付されている。1933年のルーズベルトの就任演説などの映像さえ残されており、現場の雰囲気を含めて演説を視聴できる。
音声品質はあまり良くないものも多いが、テキストがあるので問題なく、名演説の間の取り方や抑揚といった話し方の手本としても使えそうだ。