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docomo MOBILE EVOLUTION 2019

働き方改革を推し進める3つのセミナー講演とソリューション展示

2019年11月11日 14時30分更新

文● BookLOUD 根本

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ドコモと協力会社による各種ソリューション展示

 MOBILE EVOLUTION 2019では、セミナーのほかにドコモ及び協力会社による各種ソリューションの展示が行われた。その中からいくつかを紹介しよう。

■スマートグラスソリューションAceReal(サン電子株式会社)

 サン電子株式会社はスマートグラスを用いたソリューションAceRealを展示していた。これはカメラ付きのスマートグラスを現場作業員が装着することにより、指導員が現場に行かず、オフィスからのリアルタイムサポートを可能にするものである。

 例えば従来、新入社員のようなスキルのない作業者に対しては、常に指導者がそばについて指導を行う必要があった。AceRealを利用することにより、指導者はオフィスから指示ができることになり、人手不足問題を解決することができる。

 AceRealに表示される映像は極めて高精細かつ明るいもので、ユーザーは非常にリアルな映像を見ることができる。また取扱説明書のような文字量の多い文書を表示する場合でも、文字をはっきり読み取ることができる。

 また、カメラをドローンに取り付けてその映像をAceRealを通じて見ることができると、ドローンの操作性や安全性を向上させることができる。

■遠隔共有3Dデザインソリューション(株式会社ワコム)

 3Dデザインデータを複数のデザイナーによってVR空間で共同編集できるようにしたソリューション。別拠点にいるデザイナー同士が、VRゴーグルや3D描画装置を利用することで、同一3D空間にアクセスし、お互いの作業内容を確認しながら一つの3Dオブジェクトを創り上げるというものである。

 管理者も同じVR空間を見ながらデザインの状態をリアルタイムで確認することができるので、デザイナーへの指示やデザインへの意識合わせなどが可能になる

 3Dデータを遠隔地で共同編集するには、5Gの高速・大容量、低遅延という特徴が欠かせない。現時点ではまだ動画データを編集することはできないそうだが、ゲーム開発などへの応用とともに、今後の技術開発に期待したい。

■NTTデータが開発したRPAソリューションWinActor

 WinActorはNTTデータが開発し、ドコモが販売する純国産RPAソリューションである。RPAテクノロジーズのBizRobo!と同様に、オフィスの定型業務の効率化・自動化を目指す仕組みだ。ただし、BizRobo!とは異なり、ドコモは業務の分析から効果のシミュレーション、ロボット開発を含むトータルソリューションでの販売を中心に行っている模様。無償の遠隔サポート(2020/03/31まで)を含む全国でのサポート体制も充実しており、競争力のあるソリューションに仕上がっている。

 以上、ドコモ主催によるMOBILE EVOLUTION 2019の様子をお送りした。2020年の5G導入に向け、ドコモはパートナーとともに全力でソリューション開発を推進していることが伺えた。今回紹介できなかったソリューションの展示も多く、ドコモ5Gオープンパートナープログラムの参加企業の増加に伴い、さらにソリューションラインナップが充実してくると思われる。今回はドコモを含め中規模~大規模企業によるソリューションの展示が多かったように感じたが、今後は小規模~スタートアップによる尖ったソリューションの開発も期待したい。ますますドコモの5G展開から目が離せない。

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