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さとうなおきの「週刊アジュール」 第120回

Azure Data FactoryのマッピングデータフローがGAに

新サービス「Azure Spring Cloud」がプライベートプレビューに

2019年10月28日 08時00分更新

文● 佐藤直生 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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Azure Data Factory:マッピングデータフロー、Azure Machine Learningサービス

 Azure Data Factoryは、データ統合サービスです。

 2月にプレビューになっていたAzure Data Factoryの「マッピングデータフロー」(Mapping Data Flow)が、GAになりました。

 マッピングデータフローでは、コードを記述することなくグラフィカルにデータ変換ロジックを開発できます。生成されたデータフローは、スケールアウトされるSparkクラスターを使って、Azure Data Factoryパイプライン内のアクティビティとして実行されます。

Azure Data Factoryのマッピングデータフロー

 Azure Machine Learning(Azure ML)は、機械学習の開発と実行のためのプラットフォームを提供します。Azure Machine Learningには、Azure Machine Learning StudioAzure Machine Learningサービスという2つのサービスがあります。

 Azure Machine Learningサービスのパイプラインを、Azure Data Factoryパイプラインの1ステップとして実行できるようになりました。これによって、Azure Data Factoryコネクタ経由で取得したソースデータを使って、機械学習モデルの推論を実行できるようになります。

Azure Stream Analytics:Azure SQL Database Managed Instance/VM上のSQL Serverに対する出力/参照

 Azure Stream Analyticsは、リアルタイムストリーム処理サービスです。

 Azure SQL Databaseは、SQL Serverベースのリレーショナルデータベースサービスです。

 Azure SQL Databaseの一機能であるAzure SQL Database Managed Instanceは、オンプレミスのSQL Serverとの100%に近い互換性を持つデータベースサービスです。

 Azure Stream Analyticsで、ジョブの出力先参照データのソースとして、これまでサポートされていたAzure SQL Databaseに加えて、Azure SQL Database Managed Instance、VM上のSQL Serverがサポートされました。

Azure Analysis Services:自動スケーリング

 Azure Analysis Servicesは、SQL Server Analysis Services(SSAS)ベースの分析サービスです。

 Azure Analysis Servicesで、QPU(クエリプロセッシングユニット)のカスタマイズ可能な自動スケーリングを可能にする、オープンソースのユーティリティが公開されました。

Azure Active Directory:ユーザー/グループのバルク管理、組み込みロール

 Azure Active Directory(Azure AD)は、ID/アクセス管理機能を提供するサービスです。

 Azure Active Directoryで、ユーザー、グループのバルク管理がパブリックプレビューになりました。

Azure Active Directoryでの、ユーザー、グループのバルク管理

 Azure Active Directoryで、「Global reader」ロールなど、16個の新しい組み込みロールがパブリックプレビューになりました。「Global reader」ロールは、読み取り操作のみが許可された「Global administrator」ロールです。

Azure Active Directoryのロール

 「Microsoft Authentication Library」(MSAL)は、Microsoft IDプラットフォーム向けの認証ライブラリです。

 5月のBuild 2019カンファレンスで、.NET、JavaScript向けのMSALがGAになっていました

 今回、Android、iOS、macOS向けのMSALが、GAになりました。

Microsoft Authentication Library(MSAL)

 それでは、また来週。

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