迷わない爆速AFに驚き
ファインダーを覗き、測距点を選択。ファインダーに飛び込んでくる車のエンブレムを狙って連射していきます。自分は、ずっとシャッターを押しっぱなしにすることはなく決め打ちで数カットを撮影するスタイルなのですが、今回は気持ち長めに連射してみました。
ヘアピンの立ち上がりからS字コーナーへと速度を上げながら坂を駆け上がるGT500クラスの「36号車 au TOM'S LC500」を狙ってみました。
カメラの設定は、スポット1点AFで、露出モードはマニュアルで、シャッタースピードは1/250、絞りはF5.6、感度は100という設定です。測距点をエンブレムに合わせ、いつもは立ち上がりしばらくした7コマ目あたりからシャッターを切り、8~9コマ目のカットを狙うのですが、ここでは立ち上がりスグから約1秒間(12コマ分)シャッターを切ってみました。
12コマ目は測距点がズレているのでピンぼけなのですが、2~10コマ目まではきちんと追従している様子。マイクロアジャストメントや、AFセッティングを詰めていなくてここまでイケるのはちょっと驚きです。
何よりAFがとても早くて気持ちがよいのです。EOS 7D Mark IIも早いのですが、劣るどころか、それよりも早いのではという印象。
EOS 7D Mark IIの小気味良いサブマシンガンのようなシャッター音とは違い、EOS 90Dはやや重機関銃のような音でマシンを撮っていきます。EOS 7D Mark IIに慣れている身からすると、強いて言えば「ブラックアウトの時間が若干長い」という感覚で、レリーズタイムもわずかに遅い感覚。ですがレリーズフィーリングは確かに上級機の感覚そのもので、押し込むようなミドルレンジ~エントリーレンジとは異なります。
こうして予選セッションは終了。見直してみると、全体的にシャープネスを上げたい印象。そこでディティール重視にセッティングを変更し、決勝日を迎えることにしました。