発見!Steamおすすめのゲーム 第105回
ボイスチャットが生死を分ける
Steamおすすめゲーム「Project Winter」過酷な雪山でのサバイバル人狼ADV
2019年11月01日 18時00分更新
古典的テーブルゲームの名作といえば「汝は人狼なりや?」を挙げる人は多いだろう。特に用意もいらないし、ルールさえ分かっていればプレイも容易の人気ゲームの一つだ。そんな人狼ゲームをモチーフとした雪山から脱出するゲームが昨今大きな脚光を浴びている。
第105回は隣のフレンドすら信用できなくなる「Project Winter」を紹介する。
本作品は日本語字幕に対応している。詳しい操作方法は後述するが操作はキーボードかコントローラーか自分が使いやすい方を選択して貰えれば幸いだ。記事内ではキーボード操作をベースに記述している。また、本作品はゲームの特性上マイクが必須となる点だけは要注意だ。
疑念渦巻く雪山へようこそ
本作品はマルチプレイ専用ゲームとなっており、8人いるプレイヤーの内二人が裏切り者(トレイター)となり、他の生存者の脱出を阻止するのが目的となる。その他の6人は生存者(サバイバー)として雪山から1人でも脱出できると見事サバイバーの勝利となる。
部屋を作って募集する形式になっており、部屋にプレイヤーが集まることで開始となる。プレイヤーが集まり全員が準備完了を押すことでゲームが開始する。今回の記事では実際にフレンド同士で遊んでいる様子をスクリーンショットに使用している。快く記事使用に承諾してくれたフレンドに感謝だ。
基本操作はキーボードのWASDキーで移動、左クリックで攻撃、右クリックでアイテムを投擲できる。左右クリックは押しっぱなしにすることで溜めることができ、威力や距離が大きく伸びる。
資源を採取することで初期スタート位置の小屋でアイテムを作成が可能だ。資源を取りやすくするためのピッケルや鎌、地雷や銃器といったトラップなども作成できる。状況に合わせて必要な物を資源を集めて作るのが良いだろう。
だが、手に持っているアイテムは回りからも見えてしまうため、状況にそぐわないアイテムを持っている場合はいうまでもないだろう。サバイバーであっても疑われるようなアイテムは作らないのが吉だ。
本作品でサバイバーが雪山から脱出するためのプロセスは三段階に分かれており、30分以内に下記の目標を達成しなければならない。
1・小屋近くの発電所を修理して動かす
2・救助を呼ぶための第2ポイントを修理する
3・小屋で救援を呼び、脱出ポイントから脱出する
上記のプロセスを無事達成し、脱出ポイントから脱出できればサバイバーのメイン目標の達成となる。トレイターは脱出ポイントから脱出される前に全てのサバイバーを殺害すれば目標の達成となる。また、30分が経過するとメガブリザードが発生し、凍死を避けることができない。そのため30分を過ぎた場合に目標を達成できなければ、ともに死を待つだけとなる。その場合も、サバイバーが先に死に絶えてしまえばトレイターの勝利となる。
協力するためにはスペースキーを押し、マイクを使って回りと会話しよう。左下に喋っているプレイヤーの名前も表示される。大きく距離が離れると聞こえなくなるため、声の大きさと位置でプレイヤーの位置を測るのも非常に重要な要素となっている。本作品はこのゲーム内VCの占める重要度が非常に高いため、喋らなかったり、協力しないで姿を見せないプレイヤーは基本的に排除されると考えて良いだろう。
小屋では怪しいプレイヤーに投票することができ、三人から票を投じられると追放されてしまう。追放されてしまうと小屋に入ることができず、初期目標ポイントにも立ち入ることができなくなる。トレイターであれば追放されても生存することは可能だが、サバイバーの場合は生き残るのは至難の業といって良い。
修理には指定のパーツが必要のため、協力しなければまず集まらない。トレイターはあの手この手で邪魔する方法を考えよう。修理完了まではパーツも自由に抜き差しできてしまうので全員で見張ったり、数を常に確認するなど用心しておこう。
また、特殊な役職もあり、単なるサバイバーやトレイターではない場合もある。選ばれるかどうかはランダムとなっているので必ずいるとは限らない。また、サバイバーはサバイバーかトレイターか認識できないが、トレイターは自分の相方は分かるようになっているので協力して足を引っ張っていこう。
トレイターは最初からトランシーバーを所持しており、左Ctrlキーを押すことで同じ色のトランシーバー同士で会話ができる。トランシーバーを所持されない限りは傍受されないため話をしても聞かれる心配は無い。間違ってもスペースキーで悪事を喋ってバレるのは避けよう。
トレイターはトレイターだけのメリットに雪山にランダムで設置してあるトレイターチェストを開けることが可能だ。中には食料や武器、体力が永続アップするエナジードリンクなどが入っている場合がある。見られてしまうと一発でバレてしまうが、バレなければ大きな有利になる。また、同じく設置してあるパイプラインを通ることでショートカットなどもできるため圧倒的に有利といえる。
ただし、危険なのは人間だけではない。狼や熊といった野生動物も牙をむく。プレイヤーが近づくと問答無用で襲われるため、一人で雪山をうろつくのは自殺行為となる。熟練プレイヤーでも狼に襲われて死ぬことも多いため、慣れるまでは誰かと共に行動した方が良いだろう。
協力しない、怪しい行動を取っているとトレイターだと勘違いされてしまう。だが、サブ目標が本作品には存在しており、サブ目標を達成しようとする場合どうしてもトレイターに近い行動を取らなければならない場合もある。そのためサブ目標は達成しなくても良い。小屋のそばの地図看板から取得できるので取得自体を行わないのも手だ。
ゲームが終われば役職発表と結果発表に移る。サブ目標が達成できればポイントにプラスされるが、達成できない場合はポイントがマイナスされる。このポイントは溜めることでガチャを引くことが可能だ。
ポイントを取るか、それとも友情を取るか
本作品には疑心暗鬼にさせるためのギミックというのが数多く用意されている。協力してスイッチを押さないと開かない小屋があったり、疑心暗鬼を煽るランダムイベントも存在する。
ランダムイベントに全員が同じウサギの見た目になるというイベントがある。このイベントが発生した場合、話すことはできるが、名前はでなくなるためトレイターに襲われても誰かわからなくなってしまう。トレイターにとっては大きなチャンスになり、サバイバーには非常にピンチだ。
誰かに殺されたり、脱出した場合は幽霊になり、全プレイヤーを観戦できる。観戦するだけでなく、支援したり邪魔することもできる。ゲーム内に影響を及ぼした場合、プレイヤーには明確に誰が行ったかは分からないが効果は表示されるため、誰かが死んだことが初めてここで分かる場合もある。
プレイヤーの死体を調べることで他のプレイヤーの見た目に擬態できる。喋れば一発でバレてしまうが、見た目を擬態していれば自分だとバレずに場を乱せるため、こっそりと暗殺して皮を被ってしまうのも一つの手だ。
サバイバーでもランダムで出現する脱出ポッドで逃げ出すことも可能だ。どうにもならないと思ったら全員を見捨てて逃げ出してもいいだろう。ただし、トレイターにポッドを壊されていたりした場合は脱出と共に死亡するため、非常に間抜けな死に方になるのは注意しよう。
長くても30分、テンポの良さが魅力
最近のマルチプレイゲームは時間がかかりすぎるのがネックの一つであった。本作品は一戦がどうやっても30分で区切られているためそれ以上かかることはほぼない。早いときには数十分で終わる場合もある。ゲーム内VCが使えることが必須というのがネックとはいえ、身内以外でも夜ならば部屋も数多く存在しているためプレイに困ることはないだろう。
誰かを疑いだして止まらなくなる危険性はあるかもしれないが、それもゲームの一つのエッセンスだ。もし興味があるのなら、フレンドを誘って雪山に旅行にでかけれ見るのはいかがだろうか?
もしかしたらあなたの死体が雪山に転がるかもしれないが・・・
「Project Winter」の推奨動作環境は?
最低動作環境のグラフィックがGTX660以上となっているため、CPU内蔵グラフィックではやや厳しいだろう。最低でもミドルレンジのグラフィックボードはあった方が良いだろう。
また、ゲーム内VCを使用することが前提のゲームバランスとなっているためマイクは必須といってもいい。マイクを準備しておこう。
「Project Winter」
●Other Ocean Interactive
●2050円(2019年5月24日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows
ジャンル サバイバル、マルチプレイヤー、協力プレイ、アドベンチャー、独立系開発会社
■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat
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