モバイルしやすいサイズのゲーミングノートパソコンは数少ない。CPUとGPUの性能の向上を狙うと、必然的に熱処理が課題となり、冷却構造に余裕を持たせるために、15.6型や17.3型がまず選ばれる傾向にあるからだ。とはいえ、それほどGPU性能を必要とせず、移動先でもゲームをすることが多いのであれば、モバイル的なゲーミングノートパソコンはほしいハズ。今回チェックする「GALLERIA GWL250YF」は、そんなニーズに応える1台だ。
狭額ベゼルでコンパクトな筐体を実現
ディスプレーサイズは14.1型だが、狭額縁仕様を採用することで筐体はサイズダウンしており、およそ幅322×奥行222mmと、13.3型に近いサイズとなっている。厚みも約15.95mmとゲーミングノートとしては薄く、カバンやバックパックに収納しやすい。重量も軽く、約1.2kg。これもゲーミングノートとしては超軽量といっていい。そのためゲーミングシーンだけでなく、ある程度の性能を必要とする作業を出先でも行なう場合にも適している。
デザインはシンプルに寄せた路線となっているほか、軽量化と放熱性能を高めるべく、アルミを多用している点にも注目すべきだろう。またディスプレーは180度まで開くことができる。これはビジネスシーンではときおり需要のある部分だ。打ち合わせ中に相手にデータを見せる際や、出張先においてノートを立てて、マウスとキーボードで操作するといった場合に重宝する。
インターフェースは両側面に用意されており、USB 3.1 Gen1(Type-A)×2、USB 3.1 Gen2(Type-C)×2、HDMI出力、ヘッドセット端子、SDカードリーダーがある。ワイヤレスはBluetooth 5.0、IEEE 802.11ac/a/b/g/nに対応。なおワイヤレス用モジュールはIntel Wireless-AC 9560を採用している。
打鍵感良好なキーボード
外でもゲームするならマウスは必要
キーボードは、ほぼフルサイズのキーボードを採用しており、打鍵感は良好だ。ただし、キーピッチを稼ぐためか、右へ行くほど変則的なレイアウトとなっている。HOMEキーやカーソルキーのレイアウトで好みが分かれそうなところだ。またタッチパッドはそれなりに操作はできるものの、ゲーム用としては厳しい。モバイル向けのマウスをセットで持ち歩くべきだろう。なおLEDバックライトにも対応する。
底面を見ると、2つの吸気口を確認できる。底面のゴム足が十分な高さを稼いでいるため、テーブルで作業する場合は、背面の排気口を隠さないように注意すればいいだけなのだが、膝上で作業する場合は、吸気口を隠さないような保持をしなくてならない。いくつか試してみたが、中央のゴム足あたりまで膝に載せるスタイルが無難だった。とはいえ、作業性がいいとはいえないため、どうしても机がない場所など以外では、なるべく平面にセットして作業したほうがいい。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | GALLERIA GWL250YF |
CPU | Core i5-8265U(1.6GHz) |
グラフィックス | GeForce MX250 |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 256GB SSD |
ディスプレー | 14.1型(1920×1080ドット) |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 5.0 |
インターフェース | USB 3.1端子×2、USB 3.1(Type-C)端子×2、HDMI端子、ヘッドセット端子、SDカードスロット |
サイズ/重量 | およそ幅322×奥行222×高さ15.95mm/約1.2kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |