ファーウェイは19日(現地時間)、ドイツ・ミュンヘンで発表会を開催。新フラグシップ機「HUAWEI Mate 30」「HUAWEI Mate 30 Pro」、ポルシェデザインとのコラボモデル「HUAWEI Mate 30 RS」を発表した。
左右の額縁ゼロの「Horizon Display」
超広角カメラが大幅強化 7680fpsのスローモーション動画撮影も
上位モデルのHUAWEI Mate 30 Proに搭載された「HUAWEI Horizon Display」と銘打たれたディスプレーは、曲面になった側面をほぼ覆うように表示域となっており、「左右の額縁が0mm」として、ライバルとなる「Glaxy Note10+」や「iPhone 11 Pro」との違いをアピール。ディスプレー自体は6.53型有機ELで、縦横比は18.4:9とされるが、側面までディスプレーであるため、その数値より縦長な形状となっている。
ノッチ部分は水滴型では無く、横長のタイプだが、インカメラ以外に3D Depth Cameraやジェスチャーセンサーを搭載。3Dでの高度な顔認証やジェスチャー操作にも対応する。
注目機能はやはりカメラ。「Quad Camera System」と呼ばれているが、実際のカメラはトリプルで、そのほかに距離を測定するセンサーが採用されている。メインとなるのは、1/1.7型でRYYBフィルターを用いたものだが(27mm相当、F値1.6)、HUAWEI Mate 30 Proでは、超広角カメラを強化。こちらにも1.54型という40メガの大型センサーを採用し、超広角でも圧倒的な暗所の強さを実現した。
動画性能も今回の話題で、最高7680fpsという圧倒的なスローモーション動画に加え、動画撮影時も被写体の背景をキレイにボケさせる「ボケ効果」が得られるとしている。
背面に人工皮革を採用したバージョンも
OSはAndroid 10ベースのEMUI 10
CPUはIFA 2019でも発表されたKirin 990。このKirin 990は5Gモデム内蔵バージョンもあり、HUAWEI Mate 30シリーズでも5Gモデルを用意。実測での通信速度が約1.5Gbpsで、Galaxy Note10+の約1Gbpsに対する優位性を示した。このほか40Wでの急速充電や27Wでのワイヤレス充電、OSMO MOBILE 3との連携機能などを発表。
カラバリは、Vegan Leather Forest Green、Vegan Leather Orange、Space Silver、Emerald Green、Cosmic Purple、Blackの6色。Vegan Leatherの2色人工皮革を採用。そのほかの4色の背面については、下部は表面に滑りにくくするため、非常に細かな突起を含む処理が施され、上部に行くにしたがって滑らかになる新しい発想となっている。
OSはAndroid 10ベースの「EMUI 10」で、発表会中では独自のモバイルエコシステム「HUAWEI Mobile Service」へのデベロッパーの協力も呼びかけられた。
発表会で公表された価格は、HUAWEI Mate 30 Proが1099ユーロとなっている。