ベンキュージャパンは、日本でのゲーミングカフェの普及を目指し、東京ゲームショウ2019に初出展した。
ネットカフェなら日本でもよく見かける存在だが、ゲーミングカフェはまだ数えるほどしかない。中国や韓国では当たり前のゲーミングカフェとはどういうものなのか、ベンキュージャパン プロダクト&マーケティング部の柴和志さんに話を聞いた。
ゲーミングカフェのイメージをモチーフにしたブースには、ゲーミングマシンとベンキューのゲーミングブランド「ZOWIE」のゲーミングディスプレーやキーボードなどのデバイスが並べられている。
ネットカフェでは、とりあえずネットができる環境が整えられているだけで、特にマシンにこだわりはない。
一方のゲーミングカフェは、ゲームをやるための場なので、ハイスペックなマシンにゲーミングディスプレーなど、どんなゲームでも快適にプレイできる環境になっているのが特徴だ。
「日本でもゲーミングカフェを普及するための第一歩として、今回TGSへ出展しました。われわれは、e-SPORTSに関わる人たちにどういった形でサポートすべきなのか考えたときに、まずはこのような場所を提供することを目指しました」(柴さん)
展示されていたゲーミングディスプレー「XL2546」は、ZOWIEブランドのフラッグシップモデルで、PUPGなどの多くのe-Sports大会で公式ディスプレーとして採用されている。
24.5インチで240Hz駆動のパネルを採用し、独自のDynamic Accuracy(DyAc)技術により、残像感を大幅に低減するため、特に動きの速いゲームではこの効果は絶大だ。
また、専用の有線リモコン「S.Switch」が付属していて、これを使うことで画面の設定を最大3つまで記録できる。設定情報はこのリモコン内のメモリーに格納されるため、たとえば、自宅とゲーミングカフェ、さらに大会で同じディスプレーであれば、このリモコンを持ち運んで接続し、ボタンを押すだけでいつものプレイ環境に早変わりする。
ディスプレーの両サイドには、アイシールドが装着されており、横に座っているプレイヤーのディスプレーを視界から隠す。集中力を高めるためには効果的なアイテムだ。
ほかにも、キーボードやマウス、マウスパッドなども扱っており、ベンキューはマシン以外のゲーミングデバイスでカフェ環境を支えることになる。
まず今回は、ゲーミングカフェを普及するために認知してもらうことが第一目標だ。そのため、ビジネスデーにしか出展していない。
「すでに稼働しているゲーミングカフェにディスプレーの提供はしていますが、現段階ではゲーミングカフェをやりませんか? ではなく、こういったものがあるということを頭の片隅に残るよう、多くの人に認知してもらえれば」(柴さん)。
パートナー企業としては、e-Sportsなどのイベントの運営や番組制作をしているRIZESTや、ネットカフェでも多く採用されているデスクトップランチャーを提供しているテクノブラッドがあり、ゲーミングカフェの運営を考えている人や企業があれば、つなげられるという。
来場者の反応は上々のようで、「やはりゲーミングカフェって何? という人が多く、そうやって聞いてくださり、われわれが説明できるだけでも今回は大成功です」(柴さん)。
ネットカフェは、ネットをする場所というより、個室化されていて、もはや寝たり、食事をしたりして静かにゆっくりする場所と化している。
逆にゲーミングカフェは、アクティブにゲームをプレイし、特に隣どうし壁もなく多少騒がしくなることもあるため、まったく用途が異なる。そのあたりの違いも認知させる必要があると考えている。
「まずはゲーミングカフェでいい製品を触って、プレイしてもらい、そういった人たちが選手になってくれるよう、e-Sportsをサポートできればいいですね」(柴さん)。
ゲーミングカフェが普及すれば、日本もますますe-SPortsに明るい環境となることだろう。
この連載の記事
-
第77回
デジタル
アイドルや美女、プロゲーマーたちがXperiaの魅力をお届けしたステージレポート -
第76回
デジタル
ソニーの最新ミラーレス「α7R IV」でXperiaブースの美女を撮影 -
第75回
ゲーム
「CONTROL」は変形する銃と超能力、ストーリーの3大要素が面白さの秘訣 -
第74回
ゲーム
「サイバーパンク2077」開発スタッフインタビュー、自分だけの物語を追いかけることができる -
第73回
ゲーム
全世界が待ち望む「シェンムーⅢ」は懐かしさと新しさが融合した期待作 -
第72回
デジタル
声優の榊原ゆいさんが熱唱!TGS「OVE GENERATION」特別ステージレポ -
第71回
デジタル
Xperiaブースの総勢28名の美女全員をXperia 1で撮影 -
第71回
デジタル
TGSのDMM GAMESブースにてBloodlines 2など海外タイトルが多数発表! -
第69回
ゲーム
今度の対魔忍はアクション!?TGSインフィニブレインブースレポ -
第68回
ゲーム
TGSタイトーブースは「ラクガキキングダム」を猛プッシュ! - この連載の一覧へ