「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」では一部GPUの結果に異変が
次に「The Elder Scrolls V: Skyrim VR」のフレームタイムを眺めてみよう。画質はプリセットの「高」とし、リバーウッド村でのフレームタイムを計測した。
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●SS50%の場合
Radeon VIIよりもRX 5700 XTの方がわずかにGPUフレームタイムが短い。GCN世代よりもRDNAアーキテクチャーの方がVRゲームでも効率よく処理できるという例のひとつといえるだろう。RX 590はなんとか11msに収まっている感じだが、戦闘中のようなもっと重いシーンでは、11msを割り込む可能性が考えられる。SS50%であればVega 56より上のGPUが欲しいところだ。
●SS100%の場合
SS100%ではRX 590が明らかにキャパオーバーとなってしまい、GPUフレームタイムは終始11ms以上を示している。振り向いたりすると明らかにリプロジェクションによるカクつきを感じるので、SS100%でクリアーな映像を考えるのであれば、最低でもVega 56は必要だ。
●SS200%の場合
SS200%になるとGCNベースのRadeon VII、Vega 56、RX 590には厳しくなってくる。特にVega 56のフレームタイムのグラフは非常に奇妙で、CPUのフレームタイムも最大13msあたりまで達し、GPUはフレームタイム自体が正しく表示されない。
まずCPUフレームタイムに関しては、RTX 2080やRX 5700シリーズだと長くてもきちんと6ms程度で処理を終えているので、CPUパワー不足というわけではない。Vega 56のGPU側をよく観察すると、緑の線が最大4まで増えているが、これが高いほどレンダリングした結果が表示されるまでの時間が長くなることを示す。
RX 590は単純にパワーが足らなくてフレームタイムが長いが、緑の線は2のラインから動いていない。つまりVega 56の方が表示されるラグが長いことになる。原因はここからだけでは不明だが、ドライバーの問題が考えられる。
Skyrimの大雑把なフレームタイムは以上の通りである。SS200%のVega 56のフレームタイムは、SteamVR上では負の値を示していた。